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キーパーソンインタビュー

(株)バンダイ 常務取締役 川口 勝

小学生層や大人層などのシェアも拡大し中期計画で掲げた「国内圧倒的No.1」達成を目指す
(株)バンダイ 常務取締役
川口 勝

1983年4月
(株)バンダイ入社
1994年4月
バンダイ福岡営業所 所長
1996年1月
(株)バンダイ・デジタル・エンタテインメント出向
2002年4月
執行役員 ベンダー事業部ゼネラルマネージャー
2006年4月
取締役 流通政策担当
2010年4月
常務取締役 ホビー事業政策 品質保証政策担当
2014年4月
常務取締役 アジアトイ事業政策、トイ流通政策、品質保証政策、トイ戦略室、ボーイズトイ事業部、プロダクト保証部担当

玩具業界にとって最大の商戦期である年末年始が迫ってきました。今年もバンダイは「スーパー戦隊」や「仮面ライダー」などの定番IPをはじめ、大人気の「アイカツ!」や「妖怪ウォッチ」などの強力IP商品を揃え、年末年始商戦を盛り上げていきます。今回は玩具市場の現状と年末年始商戦への意気込みなどについて、バンダイの川口勝常務取締役に話を聞きました。

国内の玩具市場の状況は?

川口:2014年の国内玩具市場は全体的に昨年を上回っています。バンダイも各IPが好調に推移し、夏季商戦では過去最高のマーケットシェアを獲得しました。また、秋に開催された クリスマス見本市では、玩具流通業者の投票によって決まる「プロが選んだ今年のクリスマスおもちゃ」で、 バンダイの商品が5部門中4部門で1位を獲得し、業界関係者からも高い期待が寄せられています。

これまでシェアが獲得できなかった小学生層や大人層の手応えは?

川口:バンダイは未就学児では大きなシェアを獲得しているのですが、 小学生層は過去なかなかシェアを伸ばせませんでした。しかし、最近ではオリジナルIPの「アイカツ!」や、「妖怪ウォッチ」の商品が小学生層を中心に人気となっています。また、大人層向けでは、従来の男性層に加え、「美少女戦士セーラームーン」の女性向けコスメやアクセサリーが人気です。これにより、未就学児から小学生、そして大人まで、かなり幅広い層に商品展開ができるようになってきました。

「アイカツ!」が好調ですね。

川口:オリジナルIP「アイカツ!」 は、3rdシーズンもスタートし、カード筐体と玩具「アイカツフォンルック」の連動をさらに強化しています。12月には初の劇場版が公開されますので、年末年始商戦でも期待しています。

アイカツフォンルック

アイカツフォンルック
© SUNRISE/BANDAI,DENTSU,TV TOKYO

「妖怪ウォッチ」商品が人気です。

川口:今年1月の商品発売直後から 想定を超える人気となり、店頭では品薄状態が続き、お客さまに大変ご迷惑をおかけしています。主力商品の「妖怪メダル」と「DX妖怪ウォッチ」シリーズを中心に工場をフル稼働させて増産をはかっており、12月末までに「妖怪メダル」の累計出荷数は1億5,000万枚となる見込みです。 12月にはレベルファイブさんから新しいゲームソフトが発売されますし、映画も12月に公開予定ですので、今後も「妖怪ウォッチ」人気が続くものと思います。年明けには新商品として、アニメにも登場する「妖怪 Pad」の発売も計画しています。「妖怪ウォッチ」がヒットした要因は、レベルファイブさんのゲームを中心としたクロスメディア戦略が非常に良かったのだと考えています。ゲーム、テレビアニメ、雑誌、商品やサービスの連携効果が、今回の大きなブームにつながったのだと思います。

ディズニーIPのラインナップも増えていますね

川口:ディズニーさんのIPは、バンダイにとっても重要なIPの1つです。昨年の「モンスターズ・ユニバーシティ」に引き続き、今年もTVアニメ「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」などの商品を展開しており、今後も「ベイマックス」(原題:BIG HERO 6)や「スター・ウォーズ」、そして「アナと雪の女王」など、各カテゴリーでスピード感を持って商品展開していきたいと思います。

「アイカツ!」が好調ですね。

川口:オリジナルIP「アイカツ!」 は、3rdシーズンもスタートし、カード筐体と玩具「アイカツフォンルック」の連動をさらに強化しています。12月には初の劇場版が公開されますので、年末年始商戦でも期待しています。

変身ベルト DXドライブドライバー&シフトブレス

変身ベルト DXドライブドライバー&シフトブレス
©石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

新「たまごっち」を発売しました。

川口:「TAMAGOTCHI 4 U」(たまごっちフォーユー)を9月に発売しました。新商品の特長はNFC通信機能の搭載により、全国5万カ所に設置予定の「TOUCH SPOT」(NFCタグ)に本体をタッチするだけでデータのやりとりができ、遊びの幅が広がります。年末年始に向けて新しい「たまごっち」の面白さをアピールしていきたいと考えています。

TAMAGOTCHI 4 U

TAMAGOTCHI 4 U
©BANDAI,WiZ

そのほかの注目商品は?

川口:幼児向けでは10月に発売した「コドなび!」が重点商品です。これは東京学芸大学との共同研究によるバンダイ初の本格Android™端末で、「アンパンマン」のキャラクターを使い、小さなお子さまでも楽しく学習できます。また、昔ながらのけん玉をバンダイ流にアレンジした「ケンダマクロス」や、人気キャラクター「ふなっしー」公認の兄弟たちのコレクションプレートなど、話題の商品を投入します。

海外はどうですか?

川口:欧米はここ数年、苦戦が続いていますが、主力の「Power Rangers」は順調です。また、「GODZILLA」(ゴジラ)や「BIG HERO 6」などの新規IPが良いスタートを切りましたので、IPラインナップを強化していきます。このほか、来年、北米では日本で人気の高かった「獣電戦隊キョウリュウジャー」をリメイクした「Power Rangers DINOCHARGE」(ダイノチャージ)が始まります。次期中期計画に向け、安定した基盤をしっかり作っていきたいと思います。
アジアは、中期計画の「一気通貫強化戦略」に基づいて展開しているプラモデルや大人向け商品が好調です。例えば「機動戦士ガンダム」シリーズでは、大型イベントを開催したり、新作アニメを日本と同時に映像配信するなど、さまざまなマーケティングを行っており、アジアでも存在感のあるIPに成長しつつあります。また、今年10月に人口2億5000万人という大きな市場を持つインドネシアに販社を設立しました。インドネシアでは、現地メディアと組んだ特撮番組「BIMA」のシリーズ2作目や、「アイカツ!」のテレビ放送がスタートしていますので、玩具だけではなくてカード筐体も含めて展開していく予定です。

現中期計画がまもなく終了します。

川口:トイホビー事業では、欧米の拡大について課題を残しましたが、 国内事業圧倒的No.1戦略とアジア一気通貫強化戦略については、成果をしっかりあげることができました。 特に国内は、オリジナルIP創出やターゲット拡大のような新しい取り組みも順調でしたが、事業間連動やカテゴリーの広さを活かした展開により、定番IPの売上が伸びたことも大きいです。これにより、トイホビーの国内基盤が強固になりました。

年末年始商戦に向けての意気込みは?

川口:ここ数年、玩具業界は前年割れが続いていたのですが、今年の年末年始商戦は大きな期待が寄せられています。それをけん引するのは我々バンダイだと自負しており、昨年以上の売上を目指し、圧倒的な強さで業界をリードしていきたいと思っています。我々にはそれだけのIP、商材が揃っていますので、この年末年始商戦を大きく盛り上げ、さらにシェアの拡大・成長を目指して頑張っていきます。

※このインタビューは、2014年12月発行のニュースレター「バンダイナムコニュース」の一部を再編集したものです。

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