株式会社バンダイナムコホールディングス | BANDAI NAMCO Holdings Inc.

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キーパーソンインタビュー

株式会社バンダイ 取締役 竹中 一博

他社をリードする商品生産力・情報発信力・流通力であらゆる世代に向けて新しい感動を提供していく
株式会社バンダイ 取締役
竹中 一博

1987年4月
㈱バンダイ入社
玩具模型事業部 第1部
1996年4月
メディア部 版権営業課
2006年4月
メディア部 ゼネラルマネージャー
2011年4月
執行役員 ベンダー事業部 ゼネラルマネージャー
2013年4月
執行役員 コレクターズ事業部 ゼネラルマネージャー
2015年6月
取締役 コレクターズ事業部 ゼネラルマネージャー
2015年8月
取締役 ホビー事業政策
ネット戦略室、ホビー事業部担当 兼
コレクターズ事業部 ゼネラルマネージャー
2016年4月
取締役 ホビー事業政策
ネット戦略室、ホビー事業部、カード事業部担当 兼
コレクターズ事業部 ゼネラルマネージャー

中期ビジョンに「真のグローバル化 アジアNO.1☆欧米チャレンジ」を掲げ、さまざまな施策を打ち出しているトイホビー事業が好調に推移しています。今回は、日本主導で展開する「日本発アジア一気通貫」戦略の強化部門を担当する㈱バンダイの竹中一博取締役に、国内外で成長を続けているホビー(プラモデル)事業とコレクターズ(ハイターゲット向けコレクターズ商品)事業の状況を中心に話を聞きました。

これまでの経歴と現在の担当範囲を教えてください。

竹中:入社後最初の9年間は企画開発を中心に男児玩具に関わりました。その後、15年間所属していたメディア部では、IPのライセンサーとの取り組みや自社IPのライセンスアウトなどを通じ、IP軸戦略を実行する上で多くのことを学ぶことができました。現在は、日本とアジアの一気通貫戦略を推進するホビー事業部とカード事業部、そしてネット戦略室を担当し、コレクターズ事業部のゼネラルマネージャーとバンダイアメリカの取締役を兼務しています。

ホビー事業とコレクターズ事業が国内外で好調です。

竹中:ここ数年、ハイターゲット市場が存在感を増しています。コレクターズ商品は大人層にターゲットを絞り、徹底的にディテールや品質にこだわったモノづくりが支持されています。アジアを中心に海外でも人気が高まっている「ガンプラ(ガンダムシリーズのプラモデル)」は、静岡のバンダイホビーセンターで企画・開発から生産まで一貫して行っており、メイドインジャパンのブランド力を発揮しています。コレクターズ商品も「ガンプラ」も、企画段階で日本だけでなく世界を視野に入れ、企画開発や生産などさまざまな面で努力をし、世界中の人びとに感動を感じていただけるモノづくりを行っています。世界に共通するコンテンツであるプラモデルやフィギュアなどの商品を高い品質で提供していること、そして全世界に商品提供ができる流通力を備えていることも、他社と差別化できる私どもの強みの1つだと思います。

©創通・サンライズ

情報発信にも力を入れていますね。

竹中:コレクターズ商品では40年以上のブランドとなっている「超合金」シリーズをはじめ、大人向け商品のシリーズがたくさんあります。それらをWEBからの情報発信や、秋葉原や中国・広州でのショールームの設置、そして国内外で大型イベントを継続的に開催することがファン同士の情報拡大につながっています。2017年には商品ブランドを総称したレーベル「TAMASHII NATIONS」が10周年を迎えることから、今年もそこに向けてイベントを世界各地で展開する予定です。「ガンプラ」についても、WEBサービス「GUNDAM.INFO」において、日本とほぼ同時展開している海外での映像の無料配信や、ガンプラ作りの世界一を決める大型イベント「ガンプラビルダーズワールドカップ」や「ガンプラEXPO」などを継続してきたことが、ガンプラ人気を底上げしていると感じています。このようなイベントは商品のPRやファンの方々との交流の場になっているほか、商品作りに関わっている我々が商品の持つパワーを実感し、一体感を高めることができる機会でもあり、今後も積極的に行っていくつもりです。

©創通・サンライズ

今期の期待商品は?

竹中:コレクターズ事業では、すでにドラゴンボール商品や、今年が30周年となる「聖闘士星矢(セイントセイヤ)」シリーズを「聖闘士聖衣神話」として、海外でも幅広く展開できている商品があります。2016年は「ウルトラマン」も放送開始50年を迎え、50th記念商品も発売していきます。また、骨格から造形を行い、より本物に近い存在感のある「真骨彫製法」を採用した「仮面ライダー」のフィギュア製品を複数発売します。定番IPの商品展開では、商品に今までとは違うストーリーや価値を付与し、新しい感動を作り出せるような工夫をしています。ホビー事業においては、今年は「機動戦士ガンダム」シリーズのアニメ作品が数多く予定されており、メインの「ガンプラ」で新商品を多数予定しております。HG・MG・RGシリーズなどで、それぞれの作品との連動を図っていきます。「ガンプラ」のほか小学生向けオリジナルレーシングホビー「ゲキドライヴ」を今年から本格展開しており、「月刊コロコロコミック」と協力した漫画の連載や大会の開催などを通じて商品を盛り上げていきます。さらに、ディズニー映画のお城をモチーフにしたプラモデル「キャッスルクラフトコレクション」など、新たな顧客拡大に向けた商品を投入しています。

©車田正美/「聖闘士星矢 黄金魂」製作委員会

海外展開を加速 世界中の人びとが楽しめる商品を作っていく

海外戦略について教えてください。

竹中:我々が新たな発展を目指すには、世界市場における更なる飛躍が不可欠です。IP軸・事業軸・地域軸でのポートフォリオ戦略で海外事業を拡大させていきます。まず、日本とアジアではIPの嗜好性に共通点が多いことから、日本とアジアを1つの市場として事業拡大を目指す「日本発アジア一気通貫戦略」をホビー事業、コレクターズ事業、カード事業で展開しています。また、コレクターズ事業では、北米においてもさらに強化をしていきます。私がバンダイアメリカの取締役を兼務し始めたこともあり、欧米のIPも積極的に取り組みたいと思っていますし、フィギュア以外での新たなカテゴリーも開発していきます。販売戦略については、ホビー、コレクターズ関連の商品を取り扱う公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」を香港と台湾でオープンしており、今後も海外では販路を拡大させていきたいと思います。こうした戦略面での施策だけではなく、人材育成の一環として、社員が実際に現地に赴いて海外のイベントに参加する機会も多く設けています。世界市場を意識して仕事に取り組んでもらうためにも、グローバル化の波を肌で感じる体験は重要です。今後も「真のグローバル化」に向けて、国内外の社員が一丸となって世界に通用する商品作りに取り組めるように、社内の環境づくりに努めていきます。

最後にメッセージをお願いします。

竹中:お客さまに喜んでもらえる商品を作ることが利益にも繋がると思っており、「売れる商品を作る」ことを私自身のモットーにしています。そのためにも世界各地で最適なマーケティングを行っていくことはもちろんのこと、商品の品質や世界観を高め、信頼を得られるようなモノづくりをすることが重要です。おかげさまで最近は、これまでに積み重ねてきた成果が現れてきました。今後も世界中の人びとにバンダイの商品やサービスを楽しんでもらえるように、魅力ある商品を多数投入し、お客さまを良い意味で驚かせていきたいと思っています。

※このインタビューは、2016年6月発行のニュースレター「バンダイナムコニュース」の一部を再編集したものです。

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