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Close Up役員からのメッセージ

事業の伴走者としてグループの成長基盤を支える
コーポレート機能から描く
経営基盤強化の戦略と展望
株式会社バンダイナムコホールディングス
取締役 CIO、CISO、CSO、グループ管理本部長
藤田 訓子 Noriko Fujita
バンダイナムコホールディングス取締役CIO・CISO・CSOおよびグループ管理本部長、バンダイナムコビジネスアーク代表取締役社長を兼務する藤田訓子より、コーポレートにおける戦略を株主・投資家の皆さまにご紹介いたします。
    <プロフィール>
  • 1973年9月11日生
  • 1997年(株)バンダイ入社
  • 2018年(株)バンダイ執行役員ガールズ事業部ゼネラルマネージャー
  • 2023年(株)バンダイ取締役サステナビリティ・管理政策担当
    (株)BANDAI SPIRITS取締役サステナビリティ・管理政策担当
  • 2025年(株)バンダイナムコホールディングス取締役CIO(チーフインフォメーションオフィサー)、 CISO(チーフインフォメーションセキュリティオフィサー)、CSO(チーフサステナビリティオフィサー)、グループ管理本部長
    (株)バンダイナムコビジネスアーク代表取締役社長
ヒット商品の開発者から、コーポレート戦略の担い手へ

現職に就かれる前は企画開発の最前線で活躍されていました。その中で、印象深い商品を教えてください。

(株)バンダイ入社後、営業職を経て約20年間企画開発に関わりました。その過程で出産を経験し、育児と仕事の両立の中で得たインスピレーションをもとに、乳児向け玩具ブランド「BabyLabo(ベビラボ)」を2010年にリリースしました。会社としても乳児を対象とした商品は初の試みでしたが、多くの子育て世代に愛されるシリーズとなりました。

現在の担当領域はとても幅広いですね。

2025年度よりバンダイナムコホールディングスの取締役としてCIO、CISO、CSO、グループ管理本部を担い、加えてグループの経理や人事などの管理業務を行う(株)バンダイナムコビジネスアークの代表取締役社長を兼務しています。
担当領域は情報システム戦略から人事、法務、リスクマネジメントまで多岐にわたるため、会議が続くとめまぐるしい頭の切り替えの連続ですが、“各事業、社員が成長できる環境、基盤を構築する”という自分自身のミッションが軸となり、どんな局面でも迷いのない判断を支えてくれていると感じています。

グループ企業価値最大化を目指す

取締役就任後に力を入れて取り組んできたことは?

各社が急速なスピードで成長しているので、コーポレート機能はその成長を力強く後押しできるよう、経営基盤の構築に邁進してきました。
バンダイナムコグループは国内外で100社以上に拡大しており、規模・業容はそれぞれ異なります。各社の個性を尊重する一方、グループ横断で成長基盤となる環境を整えていくには個社最適だけでなく全体最適の視点も欠かせず、バランスを見極めて舵を切る必要があります。この1年は各社の理解を深めながら、グループの成長基盤と各社の個性に委ねる領域の整理を進めてきました。

コーポレート機能と各社の連携において、特に意識されていることを教えてください。

私はコーポレート機能の伴走を駅伝の白バイに例えています。各事業が目標に向かって走る隣に寄り添いながら先導する。そのためにまず不可欠なのが、事業の深い理解です。各社の事業環境、経営意志を把握してこそ、個社の経営戦略への伴走やグループ戦略の具現化が可能となります。コーポレート機能と事業は、グループの成長における両輪です。コーポレート機能が私たちの強みである、多様で、変化とスピード感のある事業と社員の成長を下支えできるよう、取り組んでまいります。

情報技術に関わる取締役としての課題感と、投資家・メディアからも注視されているグループのAI活用についてのお考えをお聞かせください。

情報セキュリティの脅威は日々高度化しています。国内外でランサムウェアの被害が相次ぐ中、自社で同様の事態が起きないように対策し続けることはもちろん、社員一人ひとりのリテラシーに継続的に働きかけながら実践的な訓練も強化していきます。
AI活用については、事業、コーポレート機能両面で取り組みが進んでおり、成果と課題が見えてきました。特にコーポレート機能におけるAI活用ではデータ、業務プロセスの粒度がそろっていないと効果が薄く、個々の限られた業務範囲における成果に留まりがちです。社員が活用できる環境づくりや教育と合わせ、業務プロセス、ルールの改善も進めながら、効果を高めていきます。

サステナビリティの推進について、CSOとして改めて重要視していることをお聞かせください。

大切にしているのは、バンダイナムコらしさを活かし、事業と共存しながら、サステナビリティを推進することです。私たちの事業は多様であり、事業特性に応じてサステナビリティにおける課題も異なります。
トイホビー事業ではファンの皆さまのご協力により、プラモデルのランナー(枠の部分)やガシャポンの回収・リサイクルなどを通し、プラスチック環境配慮の取り組みを推進しています。デジタルや映像音楽、アミューズメントといった各事業においても省エネ化やサプライチェーンにおける人権配慮をはじめ、ゲームや音楽、施設を通じた教育体験など、各事業特性に応じたサステナビリティ施策を推進しています。
また人的資本への取り組みにも力を入れていきます。グループ社員が安心して働き続けられる環境構築に向けた人事制度の改定、多様な事業の横連携を意識した、チャレンジや成長を促す教育体系の充実化を進めています。

IPへの愛が、国内外のファンとボーダレスにつながる力に

海外市場におけるプレゼンスが高まっていますが、改めてバンダイナムコグループの優位性・差別化ポイントはどこにあるとお考えでしょうか。

IP軸で多彩な事業を展開できること、そして各事業が連携し合って相乗効果を生み出していることです。ガンダム、パックマン、たまごっちといったIPが長く愛され続けているのは、映像・ゲーム・玩具・アミューズメントなど複数の出口を持ち、それらが互いに連動することでライフタイムバリューを高め続けているからです。この構造は国内外問わず非常に大きな強みだと感じています。
そしてもうひとつ、私が個人的に最も強いと思っているのが、社員のIPへの深い熱意と愛情です。このIPへの想いの深さが期待を超える作品・商品・サービスの創出と国内外のファンとボーダレスにつながる力の源になっていると実感しています。

株主・投資家の皆さまへメッセージをお願いします。

人材の育成、サステナビリティへの取り組み推進、ITの強化など多岐にわたる業務を担当していますが、いずれもバンダイナムコグループの想いを込めた作品・商品・サービスをより多くの皆さまにお届けすること、そしてグループの持続的な成長を促すための基盤づくりにつながることだと捉えています。
皆さまのご期待に応え、成長を継続できるよう、経営基盤となるコーポレート機能は攻守両面を担える存在を目指してまいります。引き続き、バンダイナムコグループへのご期待とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

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