2025年4月当社執行役員CFO
経営企画本部長(現任)
(株)バンダイナムコビジネスアーク取締役(現任)
Bandai Namco Holdings Europe S.A.S.代表取締役社長(現任)
Bandai Namco Holdings UK Ltd.代表取締役社長(現任)
2025年6月当社取締役 CFO(現任)
現場から、経営の中枢へ
辻取締役は経理財務部や経営企画部門を中心に携わられてきましたね。
バンダイでは1年目から経理・会計業務全般に関わってきました。現在も稼働している連結会計ソフトの基盤を構築し、業務変革を主導するなど、全社的・俯瞰的な視点や、物事を多角的に捉えて本質を見極める視座を身につけてきたと思います。
バンダイナムコホールディングスでは経営企画本部のコーポレートコミュニケーション室でグループの最上位概念となるパーパス「Fun for All into the Future」制定に携わったほか、経営企画本部長として今中期計画の策定も推進しました。
これまでの中期計画や決算開示資料はP/Lの要素を用いた内容が多く、今後の計画や事業のトレンドを説明するものとしては適していましたが、一方で短期的な業績指標に注目が集まりやすい面もありました。さらなる企業価値向上のため、成長投資の考え方や、中長期的なキャピタルアロケーションを開示することで、どういう方向に向かっているのか、どのように企業価値や株主価値を高めていくのかをより分かりやすく説明したいと考えました。
前述したパーパスや中長期ビジョンの「Connect with Fans」が明らかにしているように、私たちは“Fans”があってこそ価値を生み出すことができます。今中期計画ではこの“Fans”の意味内容を顧客だけでなくビジネスパートナー、株主、社員、社会など全方位のステークホルダーへとより明確に広げました。ステークホルダーの方々とともにFunを作り、展開していくことで、グループの成長と企業価値につなげる。同時に、社会を明るくするという社会的価値と、エンターテインメント経済圏を広げるという経済的価値も高めていく。バンダイナムコグループだけが良くなるのではなく、ステークホルダーとともに社会や経済全体への貢献を目指すことでより多くの投資家の皆さまからご支援をいただけるよう、透明性のある経営の実現に努めていきます。
今期はCFOに加えBandai Namco Holdings Europe S.A.SのPresident&CEO、Bandai Namco Holdings UK Ltd.のManaging Directorという2つのトップマネジメントポジションを務めることになりました。実際に欧州の統括責任者として現地に赴き、売場の視察やイベントへの参加を重ねる中で、既に日本のIPがマーケットに浸透していること、非常に高いポテンシャルを有していることを肌で感じることができました。今後はさらなる展開強化を図りたいと思っています。