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「異次元フェス」

ファンとのつながりを広げる、新しい形の音楽ライブイベント「異次元フェス」佐々木 新 株式会社バンダイナムコフィルムワークス 常務取締役 IP事業本部本部長 鈴木 孝明 株式会社バンダイナムコミュージックライブ 常務取締役 ライブ事業本部本部長 株式会社バンダイナムコベース 代表取締役社長

今まで開催したことのない、ファンの興味を誘うイベントシリーズ「異次元フェス」の展開

 2023年12月、「アイドルマスター」シリーズと「ラブライブ!」シリーズによるコラボレーションライブ「異次元フェス アイドルマスター★♥ラブライブ!歌合戦」を東京ドーム(東京都文京区)にて開催しました。
 「異次元フェス」は、今まで開催したことのない、異種なものをマッチメイクし、ファンの興味を惹くイベントを開催したいという想いから生まれました。「異次元」という名前を付けたからにはどのようなコラボレーションにするかと考え、アニソンの枠を超えて広がり続ける2次元×音楽の世界でそれぞれ拡大してきた「アイドルマスター」と「ラブライブ!」による、IPの垣根を越えたグループ横断のコラボレーションを実現しました。
 全く、別々のIPを組み合わせてコラボレーションすること自体が非常にチャレンジであり、各方面から様々な懸念もありましたが、(株)バンダイナムコエンターテインメント、(株)バンダイナムコフィルムワークス、(株)バンダイナムコミュージックライブのグループ3社が緊密に協力し合うことで実現に至りました。まさに今までに見たことがない取り組みとして、ファンの興味を惹き、驚きを与える新しい体験を提供できたと思っています。また、本ライブは、国内のみならず海外向けにも配信を行い、ワールドワイドで大きな注目を集めるライブイベントとなりました。

「アイドルマスター」シリーズ プレイヤーが芸能プロダクションの“プロデューサー”という立場でアイドルを育成する「アイドルプロデュース」ゲームコンテンツ。2005年7月にアミューズメント施設向けゲームからスタートし、スマートフォン向けゲームアプリ、家庭用ゲーム、ライブイベント、楽曲CD、テレビアニメ、劇場版、ラジオ、グッズなど、多岐にわたり展開しています。2025年に誕生から20年目を迎えます。 「ラブライブ!」シリーズ 女子高校生が学校で活動するアイドル・“スクールアイドル”を通して夢を叶えていく姿を描くプロジェクト。「みんなで叶える物語」をテーマに、オールメディアで展開しています。2010年より、最初のシリーズとなる「ラブライブ!」を皮切りに、新たな作品を次々と展開し、メンバーのストーリーを描いたテレビアニメの放送や、メンバーを担当するキャストによるライブイベントの開催など、多岐にわたる活動を行っています。

それぞれのIPファンの気持ちに寄り添い、キャスト自身も楽しむ

佐々木 新  「アイドルマスター」と「ラブライブ!」の組み合わせについては、ともにアイドルで、歌や踊りの共通項もあり、さらにそれぞれが単独で東京ドーム公演を実施しているノウハウもあることから、親和性の高いイベントを実現できる見通しがありました。また、2025年は「アイドルマスター」シリーズ20周年、「ラブライブ!」シリーズは15周年を迎え、IP価値の最大化としてさらなる起爆剤となる取り組みを実行したいという背景もありました。
 とはいえ、何よりも重視すべきは、それぞれのIPファンの思いに寄り添うこと、そして現場で実際にパフォーマンスを披露する100人を超えるキャストたち自身が楽しめることです。そのために「異次元フェス」開催に向けて、コラボ番組を配信するなどの取り組みを行いながら、雰囲気の醸成に努めました。結果、「異次元フェス」のコンセプトを高い完成度で実現できたことで、多くのファンに支持を受け、第2回の開催を待ち望む声も上がるなど、大きな反響を得ることができました。
 また、ファンへのインパクトもさることながら、グループ3社間の手法や仕組み、ノウハウを共有できたことで、それぞれのIP同士で良い刺激を与えることもできました。お互いに敬意を払いながら、ALL BANDAI NAMCOとしてグループの力を結集できたことは、私たちにとっても、新しい切り口、新しい体験に結びついたと捉えています。

「異次元フェス」を通じてIPの価値最大化に貢献

鈴木 孝明  今後は、期待が高まる第2回「異次元フェス」の開催が大きなテーマになります。「異次元フェス」で掲げたのは、今まで開催したことのない、ファンの興味を惹くイベントをやろう、ということです。
1度開催してしまうと異次元ではなくなってしまうジレンマもありますが、どのようなIPの組み合わせでコラボレーションするか、ファンが望むIP同士、意外性のあるIP同士など、様々な組み合わせの可能性を探りつつ、新しい挑戦をしていきたいと考えています。
 また、グローバル展開の挑戦もテーマの1つです。例えば、今回の「異次元フェス」をそのまま海外で実施するには、100人を超えるキャストの遠征やグッズの販売方法など、解決すべき課題も多いです。海外でのライブ事業展開は、実績が少なく、まずは様々なライブイベントで実施回数を重ねながら、各社で経験値を積み上げていく必要があります。
 さらに、東京都渋谷区に収容客数2,000人規模のコンサートホールを建設中で2026年に開業予定です。今も成長し続けている流行の発信地である渋谷で、多種多様な音楽・ライブイベントを通じ、人と、社会と、そして世界とつながる場を提供したいと考えています。加えて、グループの新しいIPの創出、アーティストの育成の場として、自社のホールだからこそ、実験的な様々な挑戦を行う場として活用できればと思います。
 「異次元フェス」の第1回の成功は、これまでにないライブイベントの形をファンに提示できたと同時にIPの価値最大化にも寄与したと考えています。今後もIP軸戦略の新たな可能性を切り拓く取り組みの実現に向けて、様々な可能性を探りながら挑戦し続けていきます。

担当者から一言
佐々木 新
次の「異次元フェス」では、どのようなIPを組み合わせることで、これまでに見たことのないイベントが実現できるか、深く突き詰めていきたいと思います。
鈴木 孝明
今後の「異次元フェス」では、新たなスタッフも参加することで、新しいアイデア、新しい切り口の出現に期待し、様々な挑戦をしていきたいと思います。
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