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コーポレートガバナンス

ガバナンスの客観性・透明性を確保し、
企業価値の持続的向上へ
辻 隆志
株式会社バンダイナムコホールディングス 執行役員
経営企画本部長

 経営企画本部では、➀中期計画の策定・推進とガバナンス体制構築(経営企画部)、➁ステークホルダーとのコミュニケーション(コーポレートコミュニケーション室)、➂サステナビリティ(サステナビリティ推進室)の主に3つの領域で、多岐にわたる活動を推進しています。それぞれの領域は密接に結びついており、本部全体として企業価値向上を実現することがミッションだと捉えています。
 2022年の監査等委員会設置会社への移行により、監査機能や取締役会の監督機能の強化をはかっています。14名で構成された取締役会は、3分の1以上となる5名の独立社外取締役を含んでおり、客観性を重視したガバナンス体制を構築しています。また、取締役会の一部権限を常勤取締役で構成される常勤役員会に委譲し、審議事項を絞り込むことにより、取締役会における中長期視点の議論の深掘り、業務執行の迅速化をはかっています。さらに、中長期での企業価値向上に向けたテーマを社内外の取締役が自由に論じる場として「役員合宿」や「Vision Meeting」などのトップミーティングを実施することで、独立社外取締役からの経営に対する助言や提言についても最大限反映していきたいと考えています。「Vision Meeting」は、基本年2回の開催となっており、独立社外取締役がファシリテーターを務め、全員が平等に発言しながら議論を進める形を取っています。これにより議論が発展しやすく、独立社外取締役の自由な視点が入ることによって、社内取締役の重要な気づきにもつながっています。独立社外取締役は、社内取締役と比較した時に情報量に差が生じますが、より建設的な議論の実現に向けて、これを可能な限り是正すべく経営企画本部として最大限のサポートを実施しています。
 このほか、取締役会評価については、コーポレートガバナンス・コードなど外部からの要請に応えつつ、当社らしさも加える形でアンケートによる質問項目を見直しました。改めて社会の要請に応える取締役会の在り方を追求すべく取り組んでいきます。
 事業戦略とガバナンスの強化は、企業価値向上に向けた両輪であり、バランスをとりながら双方に力を注いで取り組む必要があると考えています。また私たちは様々な課題に対し、スピーディに対応することを大前提としています。スピードは私たちのDNAであり、事業推進のみならずガバナンスにおいてもスピード感を持って改善をはかっていきます。

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