2022年の発売以来、「ONE PIECEカードゲーム」が好調を維持しています

若生「ONE PIECEカードゲーム」は、これまでに1,800種類ものカードをリリースしています。ゲーム性はもちろんコレクションとしての商品価値があること、またトレーディングカードゲーム（以下TCG）のライトユーザーにも遊んでいただけるようにCM等のプロモーションを実施したこと、発売弾数が増えてもできるだけ複雑化しないようにシンプルなカード効果を維持している点も好調の要因です。現在は日本語、英語、簡体字、韓国語、フランス語での言語展開を行い、海外でのマス流通向け商品の展開も開始。現地ユーザーをターゲットとしたイベントや体験会、プロモーションにより、ワールドワイドのTCG市場で存在感を示すことができました。

画像左から日本語、英語、簡体字、フランス語
上記に韓国語を加えた５カ国語で展開中
©尾田栄一郎／集英社 ©尾田栄一郎／集英社・フジテレビ・東映アニメーション

今後の展開にも期待が持てますね。

若生重点戦略地域である欧米は日本の3倍を超える巨大なTCG市場であり、現在「ONE PIECEカードゲーム」は欧米タイトルの中で第5位のシェアを獲得しています。ＩＰ認知拡大の潜在性も高く、TCGをきっかけに新たな顧客へリーチすることでさらなる成長ポテンシャルが見込めます。
2025年度はこの成長機会を最大化すべく、欧米先行商品の発売やTCGコミュニティ強化施策を進めると同時にマス市場流通チャネルの開拓も推進し、持続的な成長を目指します。

「BANDAI CARD GAMES Fest 24-25 WORLD TOUR」の様子

2025年7月には新作TCGである「GUNDAM CARD GAME」の発売も控えています

梨本TCG人気拡大を受け、バンダイナムコグループの重点ＩＰであるガンダムシリーズでもTCG展開がＩＰそのもののタッチポイント拡大に大きな役割を果たすと判断しています。そこで、「GUNDAM CARD GAME」はBANDAI CARD GAMES初となるスタート時からの世界同時展開TCGとして、日本語、英語、簡体字の3言語で展開します。

本格展開前に、「リミテッドBOX Ver.β」を発売しています。ファンの反応はいかがですか？

梨本世界中のファンから高い期待を寄せていただいています。2対2のチーム戦や4人での対戦も可能で、約5cmのガンプラを使用してバトルを行うミニチュアゲームシリーズ「GUNDAM ASSEMBLE」とのコラボレーションによってバトルへの没入感がアップするという面白さも兼ね備えるなど、企画段階から日本のみならず欧米エリアでも受け入れられるゲームシステムを採用し、これまで蓄積してきたTCGノウハウを結集させています。

「GUNDAM ASSEMBLE」とのコラボレーションでバトルへの没入感アップ
©SOTSU・SUNRISE　©SOTSU・SUNRISE・MBS

両タイトルともに、グローバル戦略と生産体制について教えてください

梨本TCG需要の増加に応えるため、サプライチェーンへの追加投資を積極的に行っています。現在は日本国内生産が中心ですが、コスト最適化と地域特性への対応を考慮し、グローバルな生産体制の構築を検討しています。多言語化については、各エリアのユーザーが使用する言語を選定し、日本語から翻訳する形で開発を進めています。
中長期的な目標として、「GUNDAM CARD GAME」の発売によって、BANDAI CARD GAMESブランド全体で世界2位のシェア獲得を目指しています。

若生2024年9月には米国・ダラスに拠点を新設しました。店舗大会や大型大会などを現地からサポートすることが主な目的で、この拠点から北米1,600店舗以上に毎月大会キットや店頭用販促物等を送付するなど、現地に根付いた施策を展開していきます。