ワールドワイドでの需要拡大に対応すべく、体制の強化をはかる
現在も、ガンプラを中心としたプラモデルの需要拡大が続いています。ガンプラについては、ワールドワイドでの人気を背景に海外売上高比率はおよそ50%になっています。また最近では、「30 MINUTES MISSIONSシリーズ」などオリジナルブランド商品の人気も大きく拡大しています。
こうした需要に応えるため、継続的に生産体制強化に取り組んできました。中核である静岡県のバンダイホビーセンター(BHC)における生産効率化の推進に加え、(株)バンダイロジパルや栃木県の(株)バンダイナムコクラフトとの連携により、生産キャパシティを拡大しています。今後もパートナー企業との連携をより一層強化し、各エリアにおける生産能力拡大に努めていきます。
中長期の成長を見据え新工場を建設中
また、次期中期計画での本格稼働を予定する、BHCの新工場建設も進行しています。新工場の目的の1つは生産能力の拡大ですが、ブランディングの一環として、モノづくりの最前線の人材に焦点をあてることも検討しています。私たちがこだわり続けているBHC品質をさらに進化させていくための新工場の在り方を定義し、そこで働いている人にもスポットをあて、モノづくりの魅力を伝えていく。そうすることで、未来を担う子どもたちが将来なりたい職業の選択肢に挙げてもらえるよう、中長期視点の人材確保にもつなげたいと考えています。新工場は、ファンを創る工場にもしたいと考えています。
プラモデルの需要は、今後もワールドワイドで拡大が続くと予想しています。次期中期計画だけでなく、その先を見据えた、中長期で安定した生産体制の強化に取り組む必要があります。成形機の増設や増床による生産能力増強も必要ですが、最新技術の導入やデジタル化など、様々な効率化も並行して推進していくことが非常に大切です。また、コア技術である金型技術の継承も優先すべき喫緊の課題です。職人の確保、育成の強化にも早急に取り組んでいきたいと考えています。
私たちのプラモデルが支持される理由は、常にファンの皆様の意見に耳を傾け、期待を超える製品を提供したいという強い想いを持っていること、そして40年以上にわたり、技術の進化を追求し続けてきたからだと思います。引き続き生産体制強化に全力で取り組み、世界中のファンの皆様に満足いただけるプラモデルをお届けしていきます。