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「アイドルマスター」シリーズ20周年 その先の未来に向けて進化する「アイドルマスター」シリーズ

左から、新地 崇志  Takashi Shinchi 株式会社バンダイナムコエンターテインメント ライセンス事業部 ライセンスプロダクション ライセンス課 マネージャー、波多野 公士、吉本 行気  Takaoki Yoshimoto 株式会社バンダイナムコエンターテインメント AE事業部 765プロダクション クロスメディア課 マネージャー

「PROJECT IM@S 3.0 VISION」の推進による進化

 2022年12月、「アイドルマスター」シリーズが20周年を迎える2025年と、その先の未来に向けた戦略として「PROJECT IM@S 3.0 VISION」を発表しました。そして今、発表以来取り組んできた「アイドルプロデュース体験」×「複合現実(Mixed Reality)」によって、「アイドルマスター」シリーズのアイドルたちは大きく活動の幅を広げています。リアルとデジタルが融合する「複合現実」への挑戦は、まさに新たな扉を開く技術革新であり、「アイドルマスター」の根幹とも言えるアイドルプロデュース体験を進化させるものです。これをMRプロジェクト「“MR”-MORE RE@LITY-プロジェクト」として、xR(VR=仮想現実、AR=拡張現実、MR=複合現実の技術総称)や、リアルタイムモーションキャプチャ技術を活用することで、アイドルたちの実在性を高めながらゲーム領域に閉じない活動を強化し、ファンとのタッチポイントを大きく拡大し続けています。

MR技術の活用が革新的な表現を実現

 MRプロジェクトの推進により、ライブ事業は新たな展開が可能となりました。これまでもライブ事業としては、キャスト(声優)の方々が登場するライブを数多く実施してきましたが、MRプロジェクトによって、キャラクターであるアイドル自身が実際にステージで歌って踊るライブの開催を実現できました。アイドルの存在をリアルに感じるライブパフォーマンスは、ファンの体験価値をさらに高めることにつながります。2026年1月には、日本武道館にて「アイドルマスター」シリーズ初となる、アイドル如月千早の単独ライブも予定されており、実際に訪れるファンのみならず業界関係者からも大きな注目を集めています。
 こうしたMR技術を用いた新たな表現は、まさにゲームの枠組みを超え、2次元アイドルが現実の大舞台で単独ライブ開催を可能とするほど、事業の成熟化が進行した証でもあります。これはファンの誰もが望んでいた夢の光景であり、技術進化によって実現した新しい体験と言えます。MR技術は新しいエンターテインメントの形を生み出すきっかけであり、今後もファンの期待に応えるアウトプットとしてさらなる可能性を追求していきます。もちろん、キャストの方々とともにつくり上げるイベントも、これまで以上にしっかりと展開する考えです。

ライセンス事業の成長で、タッチポイントが拡大

 「PROJECT IM@S 3.0 VISION」では、ライセンス事業への取り組みも、より戦略的に加速させています。発表当初比較でおよそ3倍を超えるコラボレーション件数が実現しており、ファンだけでなく一般の人々の目にも触れる機会が着実に増えています。ここでもMR技術の活用が大きな役割を果たしています。
 近年の特徴としては、企業や公共団体からのコラボレーション依頼が格段に増えてきています。私たちから企業側などに接触し、提案する形もありますが、企業側からアイドルたちに「仕事の依頼」をいただく形も増えてきています。これは、長年にわたりファンとともに積み重ねてきた活動の成果であり、アイドルたちが社会的な認知度を獲得し、幅広い領域で新たな価値を創出できる存在へと成長してきていると手応えを感じています。アイドルたちが、現実世界で実際に「お仕事」をしている姿は、作品の世界観と現実とが交差する光景であり、今後も進化させていきたい、新たな価値創出の形です。
 ライセンス事業としてはアプローチできていない業界も多く、まだまだ大きな可能性があります。業種を問わず、より多くの企業から気軽に声をかけていただき、さらなる成長を目指していきます。

ファンとともに物語を紡ぎ続ける「アイドルマスター」シリーズ

 「アイドルマスター」は、ゲームを起点に時代に合わせた作品を届けてきたIPです。シリーズの根底にあるのは、前向きな思考や人を元気付ける物語であり、その肯定的な世界観は、ファンの強い共感を集め続けています。今後もこの世界観を大切にしながら、次の3つの取り組みを推進していく考えです。
 1つ目は、ゲームから生まれたブランドと多様な事業との掛け合わせにより、グループ内外のパートナーとともに新たな遊びの価値を生み出していくことです。
 2つ目は、MRプロジェクトのさらなる拡大です。ファンとアイドルたちとのタッチポイントを増やすべく、展開規模や頻度を拡大していきます。
 3つ目は、地域戦略の推進です。ファン同士による自由度の高いコミュニティ文化が「アイドルマスター」の魅力の1つであり、この独自性をまずはアジアを中心に広げ、将来的に世界中へと届けていきます。
 「アイドルマスター」シリーズは、ゲームという軸を大切にしながら、その世界観を様々な形で広げ、ファンとともに成長してきました。これからも長く愛されるIPとして、ファンとともに物語を紡ぎ続けていきます。

担当者から一言
新地 崇志
様々な企業や団体と取り組みが進む中、大事なことは実績や効果が上がり、IPの価値を感じていただくことだと思っています。今後も一層取り組みの輪を広げていくのはもちろんのこと、ファンとパートナー企業の方々とともに、より多くの人々に「アイドルマスター」の魅力を知ってもらうことを目指して取り組んでいきます。
吉本 行気
新たな技術を通じて、新たなマーケットを創造し、アイドルたちが活躍する場所を増やしていきたいと考えています。ただし、その実現にはファンがアイドルをプロデュースし続けてくれることが前提であり、末永くこの関係性が続いていくことへの強い想いがあります。そのうえでファンとともに新しいエンターテインメントのきっかけづくりに挑戦をしていきたいと思っています。

私にとってのパーパス

新地AE(アソビエンターテインメント)事業部としては、「夢・遊び・感動」の中でも「遊び」を特に重視しています。「遊び」を通じてパーパス実現に貢献できていることは日頃から実感していて、今後も世の中の関わるすべての人に少しでもポジティブな影響を与えるような、前向きな仕事ができればと考えています。

吉本パーパスは私たちの行動起点として大事なものと捉えています。「人と人、人と社会、人と世界がつながる。」に示されるように、アイドルマスターというIPを通じて、アイドルとファンはもちろん、まだアイドルマスターを知らない方とどのようにつながっていくか、考えていきたいです。

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