

組織再編とバンダイナムコエクスペリエンス設立の狙い
アミューズメントユニットでは(株)バンダイナムコアミューズメントを、施設や機器の企画を担当する(株)バンダイナムコエクスペリエンス、施設の運営を担う(株)バンダイナムコアミューズメントの2社に分割したうえで、機器の開発を行う(株)バンダイナムコアミューズメントラボも加えた3社で組織を再編し、2025年4月より新体制でスタートしました。各社が求める専門性に特化した人材確保と育成を進めていきます。
特に店舗運営を担う人材の確保を優先課題と位置付けており、バンダイナムコアミューズメントでは店舗人材の定年の引き上げ、採用要件の明確化とともに従業員が自ら選択した土地で長く働くことができるように転勤制度の見直しを行いました。一方、企画・プロデュースを担うバンダイナムコエクスペリエンスでは、プロデューサー人材の育成に注力し、将来的にアミューズメント施設を通じた新たな体験価値や事業創出を担う人材を育てていきます。このように、各社の役割を明確にしてユニット全体で、従業員一人ひとりが長く活躍できる環境整備に取り組んでいます。

国内外における今後の展開
国内では事業が好調に伸長する中、未就学児向け施設事業に強みを持つ(株)プレジャーキャストのバンダイナムコアミューズメントへの吸収合併を起点に、次世代の顧客基盤の構築に向けた新たな施設展開を進め、国内シェアの着実な拡大を目指します。また、国内での安定した収益確保と並行してアミューズメント機器の開発にも注力し、北米を中心としたワールドワイド展開も推進することで、アミューズメントユニットの海外営業利益比率と収益性向上に注力していきます。
アミューズメントユニットはグループ内において、商品やサービスに適した売り場の設計・提供を行うことで、グループ各社の商品をファンに訴求力を持って届ける出口機能としての役割も担っています。商品の売れ行きやファンの反応を現場からリアルタイムに把握してグループ内で共有できることがユニットの強みであり、グループにおける企画開発スピードの向上と効果的にファンへ商品・サービスをお届けする売場展開に貢献しています。
単に商品を「買う」「遊ぶ」だけではなく、そこにワクワクするような体験(エクスペリエンス)を伴わせることこそが、私たちが提供するアミューズメント施設の存在意義です。今後もリアルの場におけるファンとのタッチポイントを広げ、グループ内の出口機能としての役割を果たしていきます。
私にとってのパーパス
私自身がずっと感じていた「企業はファンがいないと成り立たない」という想いを明確に言語化してくれたものだと感じています。企業の存続や成長において、ファンの存在は欠かせません。そのファンをいかに増やし、つながりを深めていくかが、会社の未来をつくる大きな鍵になると考えています。パーパスが言語化されたことで、それが従業員にとっての指針になるだけでなく、お客さまに対しても私たちの姿勢や価値観を伝えるメッセージになったと思います。ファンを大切にする考え方が、明確な言葉として可視化されたことで、より一層、ファンとの関係性を意識した行動ができるようになったと感じています。



