拡大する「リサイクル綿プロジェクト」
目に触れにくい中綿から、事業とサステナビリティを両立する
(株)BANDAI SPIRITSプライズ事業部では、プライズ製品のぬいぐるみに使用する中綿を、ペットボトル由来のリサイクル綿へ切り替える「リサイクル綿プロジェクト」を進めています。きっかけは、縫製品が事業部の商品群の中で大きな割合を占める中、事業として環境配慮に貢献できる領域を検討したことでした。その結果、外側の生地ではなく、お客様の目に触れにくい中綿であれば、製品の魅力や品質への影響を抑えながら、使用量の大きい素材を環境配慮型に変えることができると考えました。
リサイクル綿は通常綿に比べて若干黒みがあり、弾力性も異なるため、導入は簡単ではありませんでした。ぬいぐるみの色や形状によっては、表面の見え方や輸送時の形状維持に影響が出るため、複数の綿を取り寄せ、製品との相性を一つ一つ検証しました。また、協力工場では通常綿とリサイクル綿の混入を防ぐため、保管場所や撹拌機、作業動線を分けるなど、管理体制の構築も必要でした。
2020年の試験導入以降、取り組みは着実に広がり、2026年3月期の実績として、378製品、1,000万個以上へ導入し、4,550万本のペットボトルに相当するリサイクル綿を活用しました。このように導入製品数・数量ともに着実に増加しており、今後はさらなる拡大を目指します。また、トイホビーユニットで開催されるサステナビリティ推進会での情報共有を通じて、グループの縫製品を扱う他部署への展開も進んでいます。
現在のところ、すべての協力工場に導入できてはいませんが、導入済み工場での実績をもとに、未導入工場への展開を進めています。目指すのは、リサイクル綿を使用した縫製品の展開を可能な限り100%に近づけることです。見えない中綿だからこそ、品質を守りながら環境配慮を自然に組み込むことができます。私たちは、事業とサステナビリティを両立する取り組みとして、リサイクル綿の導入をさらに広げていきます。

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