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VECE PRESIDENT’S MESSAGE 副社長メッセージ

国内外のパートナーとの共創を推進し、
世界中のFansに多くの驚きと感動を提供していきます

Nobuhiko Momoi
桃井 信彦
株式会社バンダイナムコホールディングス
取締役副社長
グループ戦略担当(CW360)

異なる強みから生まれる化学反応

 今中期計画から発足した「CW360(Connect with 360)」は、時間や単年度予算などの制約から事業ユニットだけでは手を伸ばすことが難しい領域へ、長期的な視点のもと、グループ横断で360度あらゆる方向へ戦略投資を実施する新部署です。最初の具体的な取り組みとして、2025年5月、ソニーグループ(株)(以下、ソニー)および(株)Gaudiy Group(以下、Gaudiy)との戦略的パートナーシップを構築しました。当社とソニーがGaudiyに対して資本参画し、3社間で様々な協業を進めています。また、ソニーとは2025年7月に戦略的業務提携契約を締結し、同社が当社の株式を取得しました。
 3社のパートナーシップでは、Gaudiyグループ傘下のコミュニティサイト「MyAnimeList」のデータから、日本IPへの海外ファンのニーズを、かつてない解像度で捉えられるようになってきました。今後は、商品・サービスの需要予測に活用が始まっている当社のデータユニバースといかに接続していくかも大きなテーマとなります。
 ソニーとのパートナーシップでは、取り組みの1つとして映像制作におけるAI活用の可能性について、事業会社も交えて検討を進め、様々な知見を共有しています。また、2026年1月に日本武道館で開催した「アイドルマスター」のアイドル「如月千早」の単独公演では、ソニーの持つ最先端の技術力と、バンダイナムコならではの演出力との掛け合わせで、素晴らしいステージ演出の化学反応が創出されました。こうしたWin-Winの関係性を今後さらに強化し、新しい驚きや感動を生み出すことでより本格的なビジネスにつなげていきたいと考えています。

協業・組織再編による音楽事業の活性化

 当社グループでは2026年4月に映像音楽事業の再編を行いました。音楽事業が取り組むべき課題は、次の3つに整理できます。第一に、日本に閉じず海外進出していくこと。第二に、アニメの主題歌等の枠にとらわれない事業基盤の構築、そして第三に、リアルなファンとの接点であるライブイベント事業をより一層伸ばす必要があるということです。そこでバンダイナムコらしい音楽事業を創出するためのグループ横断プロジェクトをCW360が立ち上げ、様々な可能性を検討してきました。その中で実現したのが2026年5月の、(株)ウドー音楽事務所(以下、UDO)との戦略的パートナーシップ構築です。(株)バンダイナムコミュージックライブがUDOに出資し、音楽事業の活性化等に向けた幅広い協業を推進していく枠組みです。UDOは、コンサート運営の豊富な実績、国内外の多くのアーティストとの信頼関係を持つ日本有数の音楽プロモーターで、当社グループの力強いパートナーになるはずです。

業界全体の環境づくりへの貢献

 日本のエンターテインメント産業全体の将来を考え、社会的発信を強めていくことも、CW360の重要な役割だと考えています。私自身、経済産業省「エンタメ・クリエイティブ産業政策研究会 ステアリングコミッティー」の委員として、業界の諸課題を政策当局と共有すべく、様々な提言を行っています。こうした場での議論は、経済産業省が策定した「コンテンツ産業支援メニュー(IP360)」の中にも活かされています。
 当社グループが重視するのは、民間企業の自主自立と自助の精神です。その前提を踏まえたうえで、業界全体の振興につながる環境づくりの議論には、今後とも積極的に参加し、リーダーシップを発揮していきたいと考えています。特に我々の業界で最も重要なのは、作品への愛情が背景にあるという部分ですので、論理整合性だけの議論にならないように、いつも「そこに愛はあるのか」を唱え続けています。

ファンとの出会いから生まれる想い

 CW360が事務局を務めた大阪・関西万博への出展は、ガンダムのIP価値最大化に加え、ファンとのつながりや従業員のモチベーション向上という面でも、非常に貴重な機会となりました。私も現地で多くのファンの方々と出会いました。特に、軌道エレベーターの映像に目を見張る子どもたちの姿や、熱心に自身のガンダム愛を語る海外からのお客様の姿が、いまだに脳裏に焼き付いています。
 このように、当社グループが手掛けているのは、モノの手触りやヒトとの触れ合いといった、人間にとって根源的な価値を提供する事業です。商品・サービスにおけるあらゆるタッチポイントを通じて、全方位で人の心を動かし、ファンとつながるエンターテインメントを届けていきたいと思っています。
 CW360の取り組みは、まだスタートしたばかりです。日本発のエンターテインメントを世界へ広げていく。その先頭を走る存在でありたいという想いのもと、グループの地力を着実に底上げし、パートナーとの共創をより大胆に進めることで、世界中のFansに驚きと感動を提供していきます。

私にとってのパーパス

続けることは難しい、続けるためにも新しいものを積極果敢に生み出していく。「パーパスを実現すること」は、考えるよりとても難しいことだという危機感を持って日々仕事に取り組んでいます。

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