数々の厳しい検査を実施し、おもちゃの安全・安心を徹底する
安全・安心なおもちゃをお届けするため、バンダイおよびBANDAI SPIRITSでは独自の品質基準に基づく品質保証に取り組んでいます。どのように行っているのか、検査の様子をご紹介します。
より高い品質と安全性で
安心して遊べる安全なおもちゃに
「安全・安心」は、おもちゃにとって欠かせない要素。楽しく遊ぶためのおもちゃで危険な思いをすることがあっては絶対になりません。バンダイおよびBANDAI SPIRITSは、高い品質と安全性こそ、玩具メーカーが追求し、必ず果たさなければいけない責任のひとつだと考えます。私たちは、安心して遊べる安全なおもちゃづくりに徹底して取り組んでいます。
おもちゃがお客様に届くまでに
実施する検査は「約260種類」
バンダイおよびBANDAI SPIRITSがつくるすべてのおもちゃは、お客様の手元に届くまでに徹底した品質検査をくぐり抜けています。バンダイでは、(一社)日本玩具協会の定める玩具安全基準(ST基準)に加え、「安全性」「性能」「表示」の3つのカテゴリーに分かれる約260項目の独自基準を設けています。商品の仕様に応じて、この基準から該当する項目を抽出し、検査を行ったうえで製品化しています。
検査は3段階で実施しています。
1. 新製品検査
試作品がバンダイが定めている品質基準に沿って製造されているかを確認する検査です。この検査に合格しないと量産を開始できません。
2. 出荷前検査
新製品検査で合格した試作品と量産品の仕様が合致しているかを、量産を委託している工場側で確認する検査です。
3. 受入検査
工場側の出荷前検査後に、新製品検査で合格した試作品と量産品の仕様が合致しているかをバンダイ側で確認する検査です。また品質管理に関する書類をシステム上で集約し、適切に管理することで、安全性向上につなげるとともに、万一お問い合わせをいただいたときの迅速な対応も可能にしています。
安全・安心を実現するための品質検査例
シャープポイントテスト
触れることができない部分の危険な先端により、けがをするおそれがないかを確認する試験
製品落下試験
落下の衝撃でけがにつながる危険な部分が発生しないかを確認する試験
曲げ・引っ張り試験
突起部や取り付けられている部品を曲げたり引っ張ったりして、危険な部分や小さな部品が発生しないかを確認する試験
テープテスト
塗装や印刷、彩色、メッキがしっかりと付着しているか、その強度を確認する試験
カートン落下試験
製品を梱包したカートンを積み下ろしする際の衝撃から製品を保護できているかを確認する試験
これからも安全・安心を追求
楽しいおもちゃを世界のファンへ
品質保証は、プロセスがつくられていても、適切に行われていなければ意味がありません。そのため、品質保証がきちんと行われているかを確認することも、安全・安心を保ち続けるためには大切な仕組みです。
バンダイおよびBANDAI SPIRITSでは、日本国内向け製品を生産するすべての海外最終梱包工場において、品質監査とCoC監査を一元化した「BANDAI Factory Audit(BFA)」、または第三者CoC規格に基づく監査を定期的に実施しています。
グローバルに展開している商品も多いので、世界の各地域で求められる玩具規格に加え、約200項目の独自の品質基準を定め、海外のお客様にも安全で安心できる商品をお届けできる体制を整えています。今後、地域ごとの規格への対応について、さらなる改善を続けていきます。
バンダイナムコグループは、これからもおもちゃの安全・安心を守るために、社会環境の変化に合わせて安全基準を見直し、新たな基準を設けるなど、品質管理の強化に努めていきます。
