BANDAI HOBBY CENTER PLAMO DESIGN INDUSTRIAL INSTITUTE(BHCPDII)
太陽光発電と省エネ設計で進化する、サステナブルな「魅せる工場」
静岡県静岡市にあるバンダイホビーセンター(BHC)の新工場「BANDAI HOBBY CENTER PLAMO DESIGN INDUSTRIAL INSTITUTE(BHCPDII)」( P58)は、プラモデルの安定供給のための生産拠点であると同時に、サステナブルなモノづくりを実践する「魅せる工場」として完成しました。
象徴的な取り組みが、工場屋根に設置された太陽光発電システムです。BHCPDIIでは1,080枚の太陽光発電パネルを設置し、2025年8月から発電を開始しました。工場がフル稼働前の段階でも、使用する電力の一部を太陽光発電でまかなっており、2025年8月から2026年3月までの8カ月間で179トンのCO2削減効果が確認されています。静岡市は日照条件にも恵まれており、既存のバンダイホビーセンターに設置された太陽光発電システムでも想定を上回る発電実績が出ています。
一方で、BHCPDIIの環境配慮は太陽光発電だけではありません。建物全体で省エネルギー性能を高める設計を採用し、生産エリアの空調や照明も含めて、工場全体でエネルギー使用量の削減に取り組んでいます。高効率空調、LED照明、断熱性の高い建材に加え、電力使用状況を可視化するシステムも導入し、日々の運用改善につなげています。
また、成形から袋詰め、セット梱包、出荷までを同一建屋内で行うオールインワンの生産体制も大きな特徴です。
従来の工程で発生していた拠点間の輸送を減らし、AGV(無人搬送機)や自動搬送システム、天井搬送台車を活用することにより、省人化と高効率化を進めています。さらに雨水の活用や近隣住民とのイベント開催等によるコミュニケーション、ミュージアムを通じたモノづくりの発信など、地域やファンとのつながりも重視しています。
2026年8月のフル稼働後は、年間を通じた電力使用量や発電量のデータを丁寧に把握し、空調管理や設備運用のさらなる最適化に取り組んでいきます。BHCPDIIは、長年ホビーセンターで培ってきた知見を詰め込んだモデル工場でもあります。環境に配慮しながら、高品質なプラモデルを安定して届けることはもちろん、子どもたちやファンに「ここで働いてみたい」と思っていただけるような、憧れの場所であり続けたいと考えています。



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