ユニット事業統括会社社長からのメッセージ
ファンとのリアルな接点としてグループの“場”を担い、
唯一無二の体験価値を広げていきます
川﨑 寛 株式会社バンダイナムコホールディングス 取締役(非常勤)
アミューズメントユニット担当
株式会社バンダイナムコエクスペリエンス
代表取締役社長
高まるリアルプラットフォームとしての存在感
2026年3月期のアミューズメントユニットは、施設事業において国内既存店売上高が前期比107%となるなど好調が継続し、業務用ゲーム機事業の前期とのタイトルラインナップの違いをカバーしたことで、4期連続で過去最高業績を更新することができました。特に、IPやグループの商品・サービスブランドとのリアルな接点として展開してきた事業領域が好調に推移したことは意味が大きく、グループのリアルプラットフォームとして、アミューズメントユニットの存在感が高まったと実感しています。
組織再編で、“場”を創り育てる体制へ進化する
2025年4月に実施した組織再編の目的は、短期的に業績を押し上げることではなく、将来の成長に向けた顧客起点での取り組みです。(株)バンダイナムコエクスペリエンスが事業創出を担い、(株)バンダイナムコアミューズメントが施設運営に特化、(株)バンダイナムコアミューズメントラボがアミューズメント機器開発機能を担うことで、それぞれの役割を明確化しています。これにより、「三位一体で新たな体験価値を提供する」という考え方の具体化に向け、アミューズメント施設、IP体験型リテール施設、オリジナルアクティビティ施設、施設開発や機器開発も含めて、事業そのものを顧客起点で育てていく体制へ移行しています。
この再編は、人材戦略の面でも大きな意味を持ちます。現場で働く従業員にとって、自分が何を担い、どのようにステップアップしていくのかが以前よりも格段に分かりやすくなりました。採用段階から入口を分け、バンダイナムコアミューズメントでは、よりキャリア採用や地域採用も強化し、地域採用においては原則転勤なしの考え方も進めています。施設運営の現場力を高めるだけでなく、働く人が長く成長できる基盤を整えることが、将来の持続的な競争力につながると考えています。再編後も情報共有や方針共有は従来通り緊密に行いながら、よりお客様に近い判断ができる体制になってきました。
一方で業務用ゲーム機開発や技術系人材については、長く貢献してきた熟練層の知見をいかに次世代につないでいくかが重要なテーマです。運営と開発の双方で、継続的な人材基盤の強化が必要だと認識しています。
“場”を担う存在として、新たな価値を創造する存在に進化
今後は、海外展開も強化していきます。日本のIPはワールドワイドで確実に存在感を高めており、リアルな接点の価値も国内にとどまりません。IPやグループの商品・サービスとお客様の接点となる場(施設)についてはイギリスで先行して展開が進み、北米でも良い手応えを得て、次の展開に入っています。一方で、海外は地域ごとに市場特性も大きく異なるため、現地パートナーとの連携やフランチャイズ方式も含め、慎重かつ柔軟に進めていく必要があります。だからこそ、単に施設数を増やすのではなく、バンダイナムコならではの価値をどう届けるかを見極めながら広げていかなくてはいけません。
私たちは、アミューズメントユニットの役割を単なる施設運営事業として捉えていません。目指しているのは、バンダイナムコグループのIPや商品、サービスが集まり、ファンが直接体験できる“場”を創り、育てていく姿です。「バンダイナムコ Cross Store」などを通じ、グループ各社との協業によるIP軸戦略の成果が目に見える形で表れ始めています。「THE★JOJO WORLD」のようなIP体験型リテールも、単なる商品販売ではなく、IPの世界観そのものを体験してもらう場として価値を高めています。こうした形でグループのファンとの直接接点としての“場”を担う存在として、新たな価値を創造する存在に進化してきました。私たちはその流れをさらに進め、グループからも頼られる“場”を提供する存在へと進化していきたいと考えています。
アミューズメントユニットとしては、「Boost Unique Fun」という独自のビジョンも掲げています。ファンとつながることに加え、リアルな接点ならではのユニークさを研ぎ澄まし、唯一無二の存在として価値を高めていくことが、私たちの役割です。



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