ユニット事業統括会社社長からのメッセージ
世界中のファンの日常に、
世代を超えて心を動かす体験価値を届けていきます。
竹中 一博 株式会社バンダイナムコホールディングス 取締役(非常勤)
トイホビーユニット担当
株式会社バンダイ
代表取締役社長
過去最高業績を更新し、中期計画初年度を力強くスタート
トイホビーユニットは、2026年3月期に8期連続で過去最高業績を更新しました。中期計画の初年度として、非常に力強いスタートを切ることができたと受け止めています。ガンプラ、一番くじ、カード、ガシャポン、菓子、ステーショナリーなど、すべてのカテゴリーが好調に推移し、IPでは特にガンダムが映像展開と連動しながら、多様な事業で大きく成長しました。また、玩具では「Tamagotchi Paradise」が世界的に支持を広げるなど、長く育ててきたIPが新たなファン層とつながる手応えも得ています。
好調の背景には、日本発IPへの関心がワールドワイドで高まっていることに加え、私たちが長年培ってきた企画・開発力をもとに、旬なIPをスピード感を持って商品化、展開するビジネスモデルが奏功したことがあります。今後も特定のカテゴリーに依存せず、カテゴリー、エリア、タッチポイントを広げながら、より強いポートフォリオを築いていきます。原材料価格や物流コストの上昇に対しては、動向を注視しつつ、仕様の見直しや生産面での効率化などにより、引き続き収益性の維持・向上に取り組みます。
グローバル、供給体制、ポートフォリオをさらに強化
グローバル展開では、北米においてガンプラ、ONE PIECEおよびガンダムのトレーディングカードゲーム、「Tamagotchi Paradise」などが好調に推移しています。中国内地でも、これらの商品を中心に成果が出ていることに加え、現地IPの商品化など地産地消型の商品展開も進んでいます。今後も日本で磨いてきたビジネスモデルをグローバルに展開しつつ、地域ごとの嗜好や流通特性に合わせたローカライズを進め、IPを軸にしたイベントや販売網の拡充を通じて、世界中のファンとの接点をさらに増やしていきます。
また、全世界的に拡大する需要に応えるため、供給体制の強化に取り組み続けます。ガンプラでは、新工場( P58)の本格稼働により、プラモデルの生産体制全体で2024年3月期比約35%の増産が可能となる見込みです。トレーディングカードゲームについても、多言語タイトルの展開、海外におけるマーケティングの強化とともに、生産体制の増強を進めています。商品を欲しいと思ってくださるお客様に、適切なタイミングで商品をお届けすることは、IP価値を守り、高めることにつながります。
加えて、商品とお客様の接点そのものを進化させることも重要です。世界で800万人を超える会員基盤を持つプレミアムバンダイをはじめ、ECやブランドショップなどのリアル店舗は、お客様と直接つながる接点であり、ダイレクトマーケティングを通じて嗜好や購買行動を把握できる強みがあります。オンラインとリアルを連動させ、より良い商品提案や再購入の機会を生み出すことで、お客様との関係を継続的に深めていきます。
子どもたちの夢を、次の世代、そして世界へつなぐ
トイホビーユニットの原点は、子どもたちに夢を届けることです。ハイターゲット向け商品が好調な今だからこそ、子ども向けIPや商品・サービスにも全力で取り組み続けます。ウルトラマン、仮面ライダー、プリキュアなど、親世代にも認知度の高いIPを多く商品展開できることは我々の大きな強みです。子どもの頃にキャラクターやおもちゃに触れた体験が、大人になっても胸に残り、次の世代へ受け継がれていく。そうした世代を超えファンであり続けていただける商品・サービスを生み出すことこそ、バンダイナムコが担う大切な役割です。30周年を迎える「たまごっち」も、まさにその象徴です。これまで大切に育ててきたIPが、玩具、デジタル商品、店舗体験、ライセンスアウトを通じて、再び世界中に広がっています。私たちは、「たまごっち」を“遠い未来においても愛され続けるIP”へとさらに成長させて、グループの強い柱とすべく、これからも総力を挙げて取り組んでいきます。
トイホビーユニットは、ただモノをつくり、売るだけの存在ではありません。世代と世代、IPとファンの間に会話や思い出などの体験価値を生み出し、一人ひとりの人生に残るストーリーをつくる存在でありたい。我々の商品は、時代を超えて人の心を動かす力を持っています。その価値を次の世代へ、さらに世界中のファンの日常へ深く届けていくことが、私たちトイホビーユニットの挑戦です。



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