次世代に向けた教育支援
未来を担う子どもたちはかけがえのない宝物です。バンダイナムコグループは教育・スポーツなどを通じた次世代育成活動に注力するほか、子どもの福祉・健康を支援する活動などにも取り組んでいます。
子どもたちへの教育支援
IPを活用した教育支援「ガンダムエデュケーショナルプログラム」
“ガンプラ”やGUNDAM FACTORY YOKOHAMAの“動くガンダム”を素材に、モノづくりの楽しさや地球環境などについて考えるきっかけを与える教育プログラム「ガンダムエデュケーショナルプログラム」を2021年度よりスタートしました。
エデュケーショナルサポート
GUNDAM FACTORY YOKOHAMA では、2021年11月から、モノづくりへの興味喚起を目的に、小中学生を対象とする“エデュケーショナルサポート”として、実物大“動くガンダム”の動く仕組みを知り、体感するプログラムを実施しました。公開最終日の2024年3月末までに合計102校、7,554名の子どもたちに参加いただきました。
ガンプラアカデミア
全国の小学校で展開しているプラモデル授業「ガンプラアカデミア」は、2021年10月より開始し、2024年7月までに累計で小学校8,000校以上、参加児童数60万人以上が参加しました。映像とプラモデルの組み立て体験によって、モノづくりの楽しさや、生産の仕事、「ガンプラリサイクルプロジェクト」などの地球環境に配慮した取り組みを伝えています。

©創通・ガンダム

企業訪問学習に協力
バンダイナムコグループ各社で、子どもたちの企業訪問を受け入れています。
バンダイでは、2023年8月、バンダイが掲げるサステナプロジェクト「未来・クリエイション」の一環として、未来を担う子どもたちに向けた教育・体験価値を提供する「エジソン特別展」講演会を開催。累計19校の3~4年生が参加しました。
バンダイナムコフィルムワークスでは、小・中・高校生を対象に、アニメーション制作やIPの創出、プロデュースについて学ぶ場として、自社IPを題材に実習も交えた社会教育の機会を提供。2020年からの累計で、28校、約640名が参加しています。
バンダイナムコホールディングスでは2023年12月、バンダイ本社にて、墨田区の本所中学校1年生を対象に、バンダイナムコグループのサステナブル活動を学んでいただく校外学習を実施しました。


産学連携により大学・専門学校での特別講義の実施
バンダイナムコフィルムワークスでは、日本デザイナーズ学院マレーシア校よりアニメーション制作を志す学生を招き、制作スタジオ・VR制作スタジオの見学やアニメ制作について説明会を実施しました。活発な質問が飛び交うなど、学生の皆さんは熱心に参加されていました。
また、メガハウスでは同志社大学の特別講義(Toy Invention Program)にて、オセロ担当者による講義を実施しました。
さらにBANDAI SPIRITSでは、地域と連携し、モノづくりへの人材流入を目的とした取り組みを実施しています。バンダイホビーセンターのある静岡県で、静岡大学とともに「産業イノベーション」講義や「BHC流モノづくりのこだわり」などの講演を行うほか、静岡県立科学技術高校の学園祭においても特別講義を行っています。このほか、モノづくり業界全体の活性化に向けた「国際プラスチックフェア」や「長岡ものづくりフェア」などさまざまな場所で講演を行っています。




プロスポーツ選手による訪問授業で子どもたちの夢を応援
バンダイナムコエンターテインメントが運営に参画するプロバスケットボールチーム「島根スサノオマジック」では、2007年より選手が島根県内の幼稚園、保育園、小学校に訪問し、子どもたちと将来の夢について語り合う「夢授業」の活動を行っています。
このほか、地元松江市に貢献する目的で、「反射材の普及活動」「暴力団排除推進広報活動」「赤い羽根共同募金活動」など、さまざまな施策のPR活動にも積極的に取り組んでいます。

ゲームや施設を活用した体験学習の機会提供
バンダイナムコアミューズメントではゲームや施設を活用し、未来を担う子どもたちを対象に、さまざまな体験学習の機会を積極的に提供しています。
2023年度は、全国に展開するアミューズメント施設の近隣の学校と連携し、積極的に業務体験の受け入れを実施(namco2店舗、トンデミ4店舗)。地域のコミュニティ活動に貢献しました。


地域の青少年の健全育成に協力
アミューズメント施設には青少年の利用者も少なくありません。バンダイナムコアミューズメントおよびプレジャーキャストでは、関係機関と円滑に連携しながら、地域の青少年の健全な育成を図るべく、社内での「JAIA青少年アドバイザー※」の資格取得を推進しています。
※業務用ゲーム業界、遊園施設業界をまとめる業界団体「JAIA(一般社団法人日本アミューズメント産業協会)」が主催する「JAIA青少年指導員養成講座」研修の修了者。青少年育成活動の専門的な知識と経験を有する。

日本各地の幼稚園・保育園を訪問「ジャッキーキャラバン」
キャラ研では、絵本シリーズ「くまのがっこう」の主人公であるジャッキーとくまのがっこう音楽隊が日本各地の幼稚園・保育園を訪問して、子どもたちに“しあわせ”を届ける活動「ジャッキーキャラバン」を実施しています。2023年度はNPOと連携し、全国12施設の小児病棟にクリスマスプレゼントを配布しました。


貧困に悩む子どもたちに玩具を寄贈
Bandai Namco Holdings Chinaは、2023年3月、「未来への夢づくり」プロジェクトを中国でスタートしました。本プロジェクトは、さまざまなパートナーとともに、障がいを持っていたり、貧困に悩む子どもたちと「夢・遊び・感動」でつながることを目的とした取り組みを行うものです。プロジェクトの最初の取り組みとして、2023年3月2日~13日の期間で中国江蘇省の特殊児童学校などを対象に、2,000セットの玩具を寄贈しました。
またアジア地域での玩具などの調達、販売および輸出入を行うBandai Namco Asia(本社:香港)においても、明るい未来を担う子どもたちが健やかに生まれ育ち、夢と希望を持つことができる社会づくりを推進することを目的として、2023年4月、Bandai Namco Asia は地域の子ども支援団体「基督教恩牧堂(グレーシャス・シェパード・キリスト教会)」に、7,083個の玩具を寄贈。これらの玩具は、2023年4月16日に基督教恩牧堂が開催した無償配布会にて、厳しい生活環境や貧困に苦しむ子どもたちのいるご家庭に届けられました。
バンダイナムコグループは、Bandai Namco’s Purpose 「Fun For All into the Future」のもと、世界中の人々に楽しさと感動を届け、未来に向かって笑顔と幸せを追求していきます。


子どもたちのためのチャリティ・寄付活動を継続
Bandai Namco Foundation of Americaは1995年の設立以来、子どもたちの健康や福祉に焦点を当てたチャリティや寄付活動を継続しています。
なかでも、CHOC(Children Hospital of Orange County)Walkというイベントに10年以上にわたって継続参加しています。本イベントは、毎年800以上のチームと3万5千人以上の人々が参加し、31年間で約4,200万ドルを集めた、全米で最も大規模でユニークな小児医療の募金活動です。今後もチャリティイベントへの参加・寄付を継続し、その先にある子どもたちの希望と笑顔を支え続けていきます。

未来をつくろう!ガンダムR作戦
2021年4月にスタートした「ガンプラリサイクルプロジェクト」では、ガンダムシリーズのプラモデル「ガンプラ」のランナー(プラモデルの枠の部分)を回収し、最先端の「ケミカルリサイクル」技術によって新たなプラモデル製品へと生まれ変わらせることで、ファンの皆さまとともに循環型社会の形成に貢献していくことを目指しています。
現在は、回収したランナーを、BANDAI SPIRITSのプラモデル生産工場であるバンダイホビーセンターに輸送し、同工場の製造工程で排出されるプラスチックと合わせて、一部をケミカルリサイクルの実現に向けた実証実験用の材料とし、残りをマテリアルリサイクルとサーマルリサイクルにより再活用しています。2023年度の回収実績は約40トンとなりました。
「ガンダムR作戦」
2023年度は全国47都道府県で「ガンダムR(リサイクル)作戦」を開催しました。全国各地のショッピングセンターや音楽フェス会場などで、回収したランナーをリサイクルして生産した「エコプラ」の体験キットと特別冊子、限定ステッカーを配布。その場でエコプラを組み立てていただき、回収ボックスでランナーを回収することで、プラスチックの循環を身近なものとして体験してもらいました。


セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(子ども支援団体)と協力して支援活動を展開
バンダイナムコグループは、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンと協力し、被災地の子どもたちへ向けた活動のほか、絵本シリーズ「くまのがっこう」をテーマにした工作教室やプラモデル教室の開催など、バンダイナムコグループらしさを活かした活動を行っています。
2023年には、「子ども体験プログラム2023」にて、「作って知ろう!恐竜プラモデル教室」を開催。30組の小学校1年生から3年生の子どもたちとその保護者が参加しました。当日は、プラモデル作り、恐竜クイズを実施するほか、プラモデルのランナーリサイクルの取り組みを紹介。おもちゃと遊びを通じて、生きものや環境への興味を引き出し、次の学びにつなげられるよう工夫を凝らしました。今後も子どもたちに向けた活動を継続していきます。

自社コンテンツ(オセロ)を用いた子供向け教育プログラム制作
メガハウスでは、未来を担うかけがえのない宝物である子供たちに向けた教育支援活動として、国内の小学校を対象とした授業に活用できる教育プログラム “オセロで学ぶ ユニバーサルデザインってなに?”を提供しています。本プログラムは、カンコーマナボネクト株式会社とともに開発したもので、わかりやすい動画と、ユニバーサルデザインが取り入れられている「一体オセロ」を組み合わせ、ユニバーサルデザインと課題発見・解決のプロセスを学ぶことができる無償の授業プログラムです。オセロは 2023 年に発売 50 周年を迎え、子どもたちを含む多くのユーザーに親しまれています。今後も「一体オセロ」を通して、視覚障害のある方や多くの子どもたちに楽しく学んでいただけることを期待しています。


視覚障がいに関する啓発活動への協力
メガハウスでは、日本点字図書館内の用具ショップのおもちゃコーナーや、日本点字図書館発行の録音雑誌「にってんデイジーマガジン」において、自社のユニバーサルデザイン商品(共遊玩具)を紹介しています。

キッザニア東京に「おもちゃ工場」パビリオンをオープン
バンダイは2023年3月28日、子どもの職業・社会体験施設「キッザニア東京」に、「おもちゃ工場」パビリオンをオープンしました。
パビリオンでは、バンダイの事業のひとつである、カプセルトイを「つくる」体験を提供。子どもたちはおもちゃ工場のスタッフとして、キッザニア東京でしか着られないオリジナルユニフォームを着用し、空カプセルをリサイクルした材料を使ってキッザニア東京限定カラーの「カプキャラ パックマン」を作ります。環境に配慮した商品づくりについて学んでもらうことはもちろん、さまざまな機械を使った製造工程を通してものづくりの面白さを伝え、環境に配慮した商品づくりや、サステナビリティへの興味・関心を持ってもらう機会としています。パビリオンの体験が、未来を担う子ども達の一助となり、ともに「楽しいときを創る」ことにつながるよう、今後も活動を続けていきます。

PAC-MAN™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.
「こどもエコクラブ」との連携で環境学習を支援
バンダイナムコホールディングスは、サステナブル活動の一環として、子どもたちが自主的に環境活動や環境学習を行う「こどもエコクラブ※1」とパートナー契約を結び、子どもたちの活動支援や、自然体験などへの参加を行っています。2024年2月には「千波湖 環境学習会※2」にグループ社員とその家族20名が参加し、千波湖周辺の地形や地質について学習を行いました。バンダイナムコグループでは、今後も「こどもエコクラブ」の活動に参加し、環境保全の大切さを体験する機会をグループ社員に提供していきます。
※1環境省の後援および文部科学省の支援のもと、地方自治体や企業・団体と連携をはかりながら子どもたちの環境活動を支援する(公財)日本環境協会の事業で、全国約2,300クラブ・約9万7千人がメンバー登録しています(2024年9月末)。
※2「一般社団法人 茨城県環境管理協会」主催、「逆川こどもエコクラブ」協力

