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IPの保護

バンダイナムコグループでは、お客さまに安心・安全な商品・サービスをお届けし、その世界観を守るため、社外のパートナーと緊密に連携して知的財産権侵害対策に取り組んでいます。

模倣品・海賊版への対策

模倣品への対策を徹底

バンダイナムコグループはIPが持つ世界観を守り、お客さまに安心・安全な商品・サービスをお届けするため、模倣品対策をはじめとした「IPの保護」をより一層推進すべく、各国の権利者団体・行政当局と連携し、侵害対策の強化や知財の啓発に努めています。

BANDAI SPIRITSでは、模倣品対策の一環としてハイターゲット(大人)層向けコレクターズブランド「TAMASHII NATIONS」の全商品に、正規品であることを証明するマークとして、偽造防止加工を施した特殊仕様シールを添付しています(一部商品を除く)。

「TAMASHII NATIONS」の商品に貼付している特殊仕様シール

行政・司法と連携した模倣品撲滅に向けた取り組み

模倣品撲滅に向けては、自社のみならず社外パートナーや行政とも緊密に連携をとりながら取り組みを推進しています。

バンダイ、BANDAI SPIRITSにおいては模倣品の早期発見、拡散防止ならびに排除を目的に、国内外市場やウェブサイトでの侵害対策や、税関での輸出入差止申立を適宜実施しています。

一例として、2023年度には機動戦士ガンダムの模倣品を取り扱う海外の流通グループを一斉摘発、約23,000点の模倣品を押収しました。さらにグローバルでのECサイト模倣品対策では、AIを生かした侵害対策システムも導入し、年間5万件以上の模倣品を削除しています。

バンダイナムコアミューズメントにおいても、2023年度に、中国における業務用「太鼓の達人」に関する知的財産侵害対策、「機動戦士ガンダムEXVS2」シリーズのエミュレータ関連情報の削除など、模倣品・違法動画への侵害排除対策を計75件実行しました。

今後も行政との連携を強め、模倣品撲滅に向けた取り組みを進めていきます。

模倣品撲滅のプロセス

図:模倣品撲滅のために実施しているプロセス。主に3つの段階があります。まずECサイトやSNS、消費者通報、実地調査などを通じてさまざまなルートから模倣品についての情報を収集します。次に対策協議を行い、消費者被害やIPへの影響度、版権元さまの意向などを総合的に考慮して対策を決定します。これらの段階を経て、工場摘発、ECサイトへの出品作所の申し立て、警告状の送付、民事訴訟などの対策を実行します。
中国における模倣品摘発の様子

国際知的財産保護フォーラムと連携した知財啓発活動

2023年6月、国際知的財産保護フォーラム(IIPPF)主催で、Z世代向けの知財啓発イベントが開催されました(共催:世界税関機構(WCO))。本イベントは、「世界のニセモノ対策最前線!-知財で目指す、より良い社会-」をテーマに、「模倣品のリアルを知ってもらう」ことを目的として実施されたもので、イベントではオンライン取引において模倣品が世界規模で拡大している現状や、それに対する企業の取り組み、模倣品の危険性を、プレゼンやパネルディスカッションを通じて紹介。IIPPFメンバーであるバンダイ知財担当者も登壇しました。

このようにバンダイナムコグループでは模倣品対策をはじめとした「IPの保護」をより一層推進すべく、IIPPFをはじめとした各国の権利者団体・行政当局と連携し、侵害対策の強化や知財の啓発に努めています。

Z世代向けの知財啓発イベント
©創通・サンライズ

アジア地域におけるプレミアムバンダイでの不正転売防止対策

Bandai Namco Asia は、知的財産の保護に向けて、不正転売などへの対策を継続的に実施しています。

2023年3月から、ECサイト「プレミアムバンダイ」の販売プラットフォームにて、香港・台湾・シンガポールからの利用を想定した2段階の「不正転売防止対策」を実施しました。3月末には、複数のアカウントを使い、転売目的で人気商品を大量に買い占める迷惑な行為を抑制するため、同一電話番号で複数アカウントを所有する登録者をすべて特定し、主要アカウント以外の全アカウントを凍結しました。また、8月4日にはSMSを用いた二段階認証機能を正式に導入しました。

こうした対策に加え、全てのファンを公平に扱うことを目的に、人気商品は1アカウントに対して購入上限数を設けています。

写真:プレミアムバンダイ 繁体字版
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