バンダイナムコミュージックフロンティア
楽曲資産を再定義し、
音楽からIP価値を広げる
Profile
藤原 孝史Koji Fujiwara
株式会社バンダイナムコミュージックフロンティア
代表取締役社長
音楽事業を横断的に推進する体制づくり
(株)バンダイナムコミュージックフロンティアは、グループが保有する楽曲資産を、権利管理にとどめず、新たな事業価値へつなげることを目的に2026年4月に設立しました。バンダイナムコグループには現在、登録ベースで非常に多くの楽曲資産があります。これまでは利用申請に応じる権利運用が中心でしたが、今後は保有楽曲を国内外へ能動的に提案し、楽曲そのものを新たなファンとの接点として育てていきたいと考えています。一方で、すべてを一律に集約するのではなく、IPごとの事業スピードや楽曲の特性を踏まえ、各ユニットと相談しながら最適な運用体制を構築することも重視しています。
その推進の鍵となるのが、グループ横断プロジェクトである「Project RESONANCE(プロジェクト レゾナンス)」です。各ユニットの代表者が参加し、ユニットごとの事業状況やIP展開の情報を共有しながら、音楽をどのように組み込めるかを検討しています。音楽事業は単独で完結するものではなく、グループ各事業との連携によって価値を高めるものです。「Project RESONANCE」を通じて各ユニットとの連携を深め、楽曲活用をグループ全体でより機動的に進めていきます。
楽曲を起点に、世界中のファンとの接点を広げる
具体的な取り組み内容としては、各IPの周年施策や海外展開と連動した楽曲活用、既存楽曲のリブートなど多様な接点に対し、制作・ライブ・音楽出版を三位一体で動かすことで、音楽を通じてIP価値最大化につなげていくことです。楽曲の価値は、単発の収益ではなく、世界中で聴かれる環境を広げることで中長期的に高まっていきます。そのため、海外での権利運用や徴収スキームの整備も進めています。
バンダイナムコの強みは、音楽を届ける出口を数多く持っていることです。映像、ゲーム、玩具、ライブイベント、商品プロモーションなど、ファンとつながるあらゆる接点に音楽は存在しています。さらに、(株)ウドー音楽事務所との戦略的パートナーシップや「Shibuya LOVEZ」( P68)の開業により、ライブ事業成長の可能性はさらに高まっています。今後は国内外のアーティストやパートナーと組みながら、音楽を通じた新しい体験価値を創出していく考えです。
音楽には、作品やIPと出会った時の記憶を呼び起こす力があります。バンダイナムコミュージックフロンティアは、その力を活かし、既存ファンとの再接続だけでなく、新たなファンとの入口も創出していきます。グループの歴史そのものとも言える楽曲資産の価値を再定義し、世界中のファンが長くファンであり続けられる環境を、音楽から広げていきます。
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