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CFO’S MESSAGE CIO/CISOメッセージ

事業領域におけるデータ利活用を「守り」の
デジタル戦略で支え、グループの成長に貢献していきます

Noriko Fujita
藤田 訓子
株式会社バンダイナムコホールディングス
取締役
チーフインフォメーションオフィサー(CIO)
チーフインフォメーションセキュリティオフィサー(CISO)
チーフサステナビリティオフィサー(CSO)
グループ管理本部長
株式会社バンダイナムコビジネスアーク 代表取締役社長

IT基盤と情報セキュリティの一体的強化

 当社(持株会社)CIO/CISOである私の任務は、大きく2つに分けられます。まず第一に、CIOとして、経営管理やデータガバナンスなど、グループの成長に欠かせないIT基盤の整備をはかることです。そして第二に、CISOとして、ファンやビジネスパートナーと安心してつながっていけるような情報セキュリティに努めることです。就任1年を振り返ると、こうした方向性の必要性を再認識することができたとともに、具体的な施策の進め方等を巡り、様々な気づきがありました。
 当社グループの多彩な事業ポートフォリオやビジネスモデルは、強さの源である一方、IT/情報セキュリティの観点からは、特有の課題が生じます。今後グループ全体で共通化すべき部分と、ユニットや個社単位で管理すべき部分を見極め、実効性あるITガバナンスを確立していきます。
 なお、2026年4月よりこれら施策を推進する担当部署(情報システム部)を「デジタル統括部」へ改称しました。より意味の広がりを持ち、イメージしやすい「デジタル」という言葉を用いることで、経営・事業課題に直結した取り組みをグループ横断で推進していきたいと思います。

「多様な事業の成長を支えるIT基盤の構築」

 現在、グループ各事業が連携し、展開エリアを広げ、成長を続けています。その足元を支え、未来の成長を加速させていくためにもグループにおけるIT基盤の整備は重要です。事業特性に応じた個社独自のIT領域とグループ横断で共通化できる領域を整理し、ERP導入やマスターの統合を通じて、情報の整合性やスピード、集計業務の効率化、データ利活用、セキュリティ向上等につなげていきます。また、これまでは個社独自のシステムを専任人材の経験値で支えてきましたが、組織再編や海外連携にも柔軟に対応できるよう、グループERPを通じてIT人材の育成も進めていきたいと思います。

AI活用とデータガバナンスの整備

 当社グループでは事業とコーポレートの両面でAI活用が進んでおり、ERP導入やマスター統合によりデータの粒度がそろっていくことで経営管理やバックオフィス業務におけるグループ横断での効果が発揮できると考えています。
 また、これまで事業特性に応じた活用を中心としていましたが、その成果や知見をグループ内で展開し、より活用の幅が広がる場面も増えてきました。このような状況を受け、安心してAI活用ができるよう、データガバナンスの整備を進めています。そのデータは誰の責任のもと誰が見てよいのか、体制やガイドライン、ルールの周知を行い、活用と効果を後押しすることで、事業そしてグループ社員がそれぞれの強みをより高めてほしいと思います。

グループ情報セキュリティの強化

 情報セキュリティ対策に関しては、2026年3月期、枠組みの変更を行いました。当社が直接、個社をモニタリングする従来の体制から、事業統括会社や地域統括会社と連携したモニタリングへ移行したものです。事業や地域特有のリスク特性を踏まえたこの枠組みにより、施策の実行力とスピードを高めていきます。
 従業員一人ひとりのITリテラシー向上も重要です。各種研修プログラムの実施や啓発ツールの配布などにより、当社からの発信力を強化する一方、発信内容が各自の業務に落とし込まれ、各社の現場に浸透していくよう、各社のCISOと連携していきます。

 なお、2025年11月に発生した動画配信サービス「バンダイチャンネル」の事案を、CISOとして重く受け止めています。第一報の段階では、不正アクセスによる個人情報漏えいのおそれが否定できなかったため、サービスの一時停止という緊急措置をとりました。その後、外部機関による調査を行い、事案の原因や被害状況を精査し、対策を実施しました。全体的に初動対応はスムーズだったものの、原因究明に予想外の時間を要したことなどは反省点です。
 今後も、異常の早期検知、拡大防止と合わせセキュリティ体制の実効性について、グループ横断で点検を進めていきます。

「攻め」と「守り」のデジタル戦略

 サイバー攻撃の手法が急激に進化する中、セキュリティ事案の完全な防止は、困難な課題になりつつあります。むしろ「事案が起きることを前提に、より早い復旧を目指す」というBCP(事業継続計画)のもと、実効性の点検を各事業と連携し実施していきます。そういった意味でも、グループ内でのシステム運用やデータ保管の在り方を、平時のうちから見直していくことが重要であり、CISOの視点(情報セキュリティの確立)とCIOの視点(IT基盤の整備)は、このように表裏一体だと捉えています。
 ファンの予想と期待を超えた商品・サービスの提供には、事業部門における積極的なデータ利活用が欠かせません。こうした「攻め」のデジタル戦略を、強固なIT基盤と情報セキュリティの追求という「守り」のデジタル戦略で支えることで、グループの成長に貢献していきます。

私にとってのパーパス

夢・遊び・感動でかけがえのないつながりを。

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