資源・原材料の持続可能な利用
持続可能な循環型社会の実現は企業の責務です。海洋汚染や生態系へ悪影響があるプラスチックごみの発生抑制や原材料の見直し、廃棄物の削減が一層強く求められている現在。バンダイナムコグループは天然資源をはじめとした原材料の使用削減と効率的な利用に加え、廃棄物の発生抑制・削減に取り組みます。
原材料調達における取り組み
プラスチック代替素材でエコと楽しさをつなぐ
石油由来プラスチックの使用量を削減し、CO2排出量を削減するため、商品の一部、もしくは全体にリサイクル素材やプラスチック代替素材を使用する取り組みを進めています。
適切に管理された森林から伐採された竹素材でつくられたガンダムクラフトパズルを商品化したほか、ガンプラでは、産業廃棄物として排出される卵の殻や、緑茶飲料の製造工程で排出される茶殻、木くずなど、石油由来のプラスチックに変わるさまざまな素材を活用しています。
©創通・サンライズ
リサイクル素材の積極的な活用
バンダイナムコグループは、リサイクル素材を活用した商品開発に取り組んでいます。
サンスター文具
削らずに使い続けられる新しい筆記具「メタシル」のうち「Re:metacil(リ:メタシル)」は、日本国内で排出されるさまざまな廃棄物(噴石、カキ殻、卵殻、ホタテ殻)を粉砕・再生したアップサイクルプラスチックを素材に採用しています。日本文具大賞のサステナブル部門で優秀賞を受賞しました。
また再生プラスチックを活用した文具の開発に取り組んでいます。クリアファイルに再生ポリプロピレンを使用した場合に、素材表面に黒点が発生するという問題点も、印刷技術を工夫することで解決しました。
メガハウス
「ルービックキューブエコ」は本体を構成するプラスチック素材も、パッケージに使用している紙も、リサイクル素材から作られているルービックキューブです。
©2024. TM &©Spin Master Toys UK Limited, used under license
製品含有化学物質管理の取り組み
バンダイナムコエクスペリエンス
2005年にアミューズメント業界では初めてとなるグリーン調達への取り組みをスタート。以降、人体や環境への悪影響が懸念される化学物質を適正に管理している取引先からの調達を進めています。国内外の法規制に対応するとともに、環境に配慮した部品・材料・半製品・製品・販促品・包装材などを積極的に活用し、環境負荷の低減につなげています。
バンダイ
玩具において、日本玩具協会の定める玩具安全基準(ST基準※)はもちろんのこと、バンダイが独自に定める品質基準を満たすことを必須としています。小さなお子さまでも安心して遊ぶことのできる商品の提供に、日々取り組んでいます。
※ST基準:玩具の安全基準で、機械的安全性、可燃安全性、化学的安全性からなっており、第三者検査機関によるST基準適合検査に合格した玩具にはSTマークが表示されています。
©Bandai Namco Experience Inc.
海の生態系保全につながるサステナブル・シーフードを導入
バンダイナムコ未来研究所の従業員食堂では、サステナブル・シーフードを定期的に導入しています。
サステナブル・シーフードとは、水産資源や環境への配慮のもと、将来も魚を食べ続けられるように、適切に管理された水産物のことです。例えば、「MSC認証」を取得した持続可能な漁業で獲られた魚や、「ASC認証」を取得した環境と社会への影響を最小限に抑えた養殖場で育てられた魚などが該当します。
この認証ラベルのついた水産物を選択することで、認証を取得する流通・販売業者が増え、海の生態系の保全につながります。
従業員食堂を運営するバンダイナムコビジネスアークでは、毎月第2火曜日を「サステナブル・シーフードの日」と設定してさまざまなメニューを提供しています。