気候変動対策の強化
気候変動による異常気象や災害の多発、また地球環境への影響は、事業はもちろん世界中の社会活動に大きなリスクをもたらします。事業活動に伴うCO2排出量を削減し、気候変動へ対応することは企業の責務と考えます。
脱炭素化に向けた取り組み
自社拠点で再生可能エネルギーを積極的に導入
脱炭素化に向けて、グループ会社主要拠点において、再生可能エネルギー由来の電力への切り替えを進めています。
バンダイナムコ未来研究所、バンダイ本社ビル、バンダイナムコアミューズメント本社ビル、バンダイナムコスタジオ本社ビル、BANDAI SPIRITSのプラモデル生産工場であるバンダイホビーセンター、バンダイロジパルおよびロジパルエクスプレスの全国物流拠点など、国内主要拠点において使用する電力を再生可能エネルギー由来の電力に切り替えており、オフィス業務で発生するCO2排出量を実質ゼロとしています。この取り組みによるCO2排出削減量は8,000t-CO2以上(2023年度)となっています。

太陽光発電の導入
BANDAI SPIRITSのプラモデル生産工場であるバンダイホビーセンターでは、屋上約1,202m2に400枚のソーラーパネルを配した太陽光発電設備を導入しています。このほか、バンダイナムコクラフトのKanto-Baseやハートの大可賀事業所においても太陽光発電設備を導入。太陽光発電による電力自給に取り組んでおり、これら3拠点における電力発電量は約73万kwh※となり、年間のCO2排出削減量は約350t-CO2となる見込みです。
※JIS8907に基づく太陽電池の発電量計算方法により算出


BREEAM(建物環境性能評価)認証取得
2021年7月に新たに完成したBandai Namco Europe本社ビルにおいては、建築設計時に環境負荷低減を図ることはもちろん、その建物で働く従業員の健康にも配慮した職場空間を提供するなど、各種施策に取り組んでいます。それらの取り組みが評価され、2023年3月、イギリスの建築物環境性能認証制度であるBREEAM認証※「Excellent」ランクを取得しました。
※BREEAM認証:イギリスBRE(Building Research Establishment)が策定し運用する建物の環境性能を評価するシステム“Environmental Assessment Method (EAM)”。「建築物の持続可能性」を評価する1990年に開発された世界で最も歴史の長い建物環境認証制度。

経済産業省「GXリーグ」への参画
バンダイナムコホールディングスは、経済産業省による「GXリーグ※」に2024年4月に正式に参画しました。「GXリーグ」に参画することにより、バンダイナムコグループ全体でカーボンニュートラル実現に向けた知見や技術を蓄積していくとともに、省エネルギー施策のさらなる推進や再生可能エネルギーの導入などを進めていきます。
※「GXリーグ」(GX:グリーントランスフォーメーション)は、2050年カーボンニュートラル実現と社会変革を見据えて、GXヘの挑戦を行い、現在および未来社会における持続的な成長実現を目指す企業が同様の取り組みを行う企業群を官・学と共に協働する場として経済産業省により設立されました。

中国の玩具会社初のカーボンフットプリント認証を取得
Bandai (Shenzhen) は、2023年12月、中国の玩具会社としては初めてとなる、カーボンフットプリント認証※「CO2排出量検証」を取得しました。今後は認証商品を増やすとともに、商品のCO2排出量の削減に取り組んでいきます。
認証商品:「ウルトラヒーローシリーズEX グリッターティガ」
※商品・サービスが作られてから廃棄・リサイクルに至るまでの間に排出される温室効果ガスをCO2に換算し、その商品・サービスに分かりやすく表示する仕組み。

「島根スサノオマジック」ホームゲームにて「サステナビリティを楽しく学ぼう!」イベントを開催
バンダイナムコグループは、2023年12月に開催されたBリーグ島根スサノオマジックのHOME戦において、「サステナビリティを楽しく学ぼう!」をテーマとする特別イベントを行いました。本試合はカーボンニュートラルマッチとして、Bリーグで初めて「ブルーカーボン※」を活用し、会場からのCO2排出分をオフセットしたものです。
会場では、ファンの皆様にサステナビリティを身近に感じていただくことを目的に、ガンダムシリーズのプラモデル「ガンプラ」を通じてリサイクルを楽しく学ぶ「ガンダムR作戦」を実施。またサステナビリティを学べるARコンテンツ「PAC-MAN AR -sustainable quiz-」を無料公開するほか、不要となった古着のアップサイクルや、地元松江の食材を使ったキッチンカーの招致など、来場されるファンの皆様がサステナビリティを考えるきっかけとなるさまざまなイベントを実施しました。
※海洋生態系に吸収され蓄積される炭素のこと



