気候変動対策の強化
気候変動による異常気象や災害の多発、また地球環境への影響は、事業はもちろん世界中の社会活動に大きなリスクをもたらします。事業活動に伴うCO2排出量を削減し、気候変動へ対応することは企業の責務と考えます。
脱炭素化に向けた取り組み
自社拠点で再生可能エネルギーを積極的に導入
脱炭素化に向けて、グループ会社主要拠点において、再生可能エネルギー由来の電力への切り替えを進めています。
バンダイナムコ未来研究所、バンダイ本社ビル、バンダイナムコエクスぺリエンス本社ビル、バンダイナムコスタジオ本社ビル、BANDAI SPIRITSのプラモデル生産工場であるバンダイホビーセンター、バンダイロジパルおよびロジパルエクスプレスの全国物流拠点など、国内主要拠点において使用する電力を再生可能エネルギー由来の電力に切り替えており、オフィス業務で発生するCO2排出量を実質ゼロとしています。この取り組みによるCO2排出削減量は、年間9,000t-CO2以上(2024年度)となっています。
太陽光発電の導入
バンダイナムコグループでは、BANDAI SPIRITSのプラモデル生産工場であるバンダイホビーセンター、バンダイナムコクラフトのKanto-Base、ハートの大可賀事業所などの各拠点で太陽光発電設備を導入しています。いずれも太陽光発電による電力自給に取り組んでおり、これら3拠点における2024年度の電力発電量は約76万kwh※ 、年間のCO2排出削減量は約320t-CO2となりました。
また、2025年度よりBANDAI SPIRITSのプラモデル生産工場である新工場に太陽光パネルを1,080枚設置し、バンダイホビーセンター全体では合計1,858 枚の太陽光パネルを設置しています。BHC(本館、新工場)の太陽光発電による電力自給における電力発電量は約94万kwh※となり、年間のCO2排出削減量は約390t-CO2 となる見込みです。
※JIS8907に基づく太陽電池の発電量計算方法により算出
BREEAM(建物環境性能評価)認証取得
Bandai Namco Holdings Europe S.A.S.のリヨンオフィスでは、建築設計段階から環境負荷の低減をはじめ従業員の健康に配慮した快適な職場環境づくりにも取り組んでいます。これらの取り組みが評価され、2023年3月には、イギリスの建物環境性能評価制度であるBREEAM認証※において「Excellent」ランクを取得しました。
※BREEAM認証:イギリスBRE(Building Research Establishment)が策定・運用する、建物の環境性能を評価するシステム“Environmental Assessment Method (EAM)”。1990年に開発された、世界で最も歴史の長い建物環境認証制度として「建築物の持続可能性」を評価
「島根スサノオマジック」サステナビリティマッチにてカーボンオフセットを実施
バンダイナムコグループは、2024年10月に開催されたBリーグ所属のプロバスケットボールチーム「島根スサノオマジック」のHOME開幕戦において、「サステナビリティマッチ」を開催しました。本試合はカーボンニュートラルマッチとして、試合会場で排出されるCO2をバンダイナムコグループが島根県の海の環境保全に協力したことで得られたCO2吸収効果「ブルーカーボン※」でオフセットしました。また、来場者やファンの皆様がサステナビリティを楽しく学べるさまざまなイベントを実施しました。
※海洋生態系に吸収され蓄積される炭素のこと
主なイベント
- ガンダムシリーズのプラモデル「ガンプラ」を通じてリサイクルを楽しく学ぶ「ガンダムR作戦」
- サステナビリティを学べるARコンテンツ「PAC-MAN AR -sustainable quiz-」の無料公開
- 不要となった古着の回収
- 使用できなくなった「島根スサノオマジック」選手用ユニフォームを素材として、オリジナルのキーホルダーを作る体験会
- 地元松江の食材を使ったキッチンカーの招致
オフィスビル周辺の緑化活動に参加
中国・深センのBandai Shenzhenでは、地域コミュニティが主催する「より良い地域社会づくり」活動に従業員が参加し、緑化活動を行いました。近隣の公園にルエリア・シンプレックス(蓝花草)苗約500本植樹し、地域の緑化に貢献しました。